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【スキルアップしたい看護師必見!】看護師のeラーニングとは?
「eラーニング」という言葉は、コロナ禍とも相まって近年ではすっかり浸透してきました。
人材育成のためにeラーニングを活用している企業は多く、看護師の世界も例外ではありません。忙しく働く看護師にとってeラーニングは、現場では理解しきれない知識や技術を補う、大切な役目を果たしています。
eラーニングとは?
そもそもeラーニングとはどのようなシステムなのでしょうか?
eラーニングのメリット、デメリットとともにご紹介します。
インターネットを利用した研修や学習サービス
インターネットが接続できるパソコンやタブレット、スマートフォンさえあれば、いつでもどこでも学習することができます。
従来は集合研修や、ビデオ、DVDを活用した学習が一般的な方法でした。しかし、2000年代ころからインターネットが急速に普及し、企業内のネットワークも広がり、eラーニング研修を導入する企業が増えたのです。
現在は、新型コロナウイルス感染症の拡大とともに、対面での研修や学習が難しくなったこと、そして、リモートワークによって通勤時間が削減され、時間的な余裕が生まれたことで、eラーニングの需要はさらに拡大しています。
eラーニングのメリット
わざわざ研修会場に行く必要がなく、自宅や自分の席にいながら学習することができます。また、スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末に対応しているシステムであれば、移動中などでも学習が可能です。
そして、eラーニングであればコンテンツを繰り返し視聴することができるため、個々人の進捗や理解度に合わせて学習を進めることができるのもうれしいポイント。
さらに、最近ではYouTubeに代表されるように動画で学ぶコンテンツも主流となってきました。動画は、静止画では表現しにくい実技などを視覚的に分かりやすく伝える手段として有効です。
eラーニングのデメリット
集合研修よりも強制力が弱いため、研修や学習内容をしっかり習得するためには受講者のモチベーションの維持が欠かせません。
さらに、eラーニングは基本的に一人で受講するものが多く、講師やほかの受講者とのコミュニケーションが生まれにくいというデメリットもあります。
看護師のeラーニングはこんな方におすすめ!
一般的な企業ではすでにeラーニングの普及が進んでいますが、医療業界でもeラーニングを導入する施設が増えています。
それでは、看護師のeラーニングは、どのような人におすすめなのでしょうか。
業務が忙しくて研修を受けられない方
そのため、勤務後の時間や休日をつかって研修やセミナーに参加することが多いようです。
また、集合研修を実施したい施設側としても、勤務時間がバラバラである看護師のスケジュールを調整することは一苦労。
そのため、仕事の空き時間や自宅でのすきま時間に学習できるeラーニングは、多忙な看護師にとっても、研修や学習の機会を一律で提供したい施設側にとっても、利便性が高いといえます。
介護や育児などで時間に制約がある方
eラーニングを活用した研修やセミナーであれば、個人のライフスタイルに応じて、好きな場所と時間で受講することができます。
また、育児休業中にeラーニングを活用して事前に研修やセミナーを受講することで、スムーズな職場復職ができるでしょう。
現在は離職していて復職を目指す方
潜在看護師は看護の現場で働いていないため、看護知識やスキルに関する情報が入りにくい状況であるといえます。その点、eラーニングであれば、自分が学びたい分野の研修やセミナーを自宅にいながら探すことができ、心理的な負担も少なく受講することができます。
eラーニングでの学びは、現場を離れている看護師の復職の一助となってくれるでしょう!
看護師のeラーニングの種類
ここでは、看護師向けのeラーニングを3つ、ご紹介します。
日本訪問看護財団の「訪問看護eラーニング」
社会のニーズに合わせて、2025年までに、現在の3倍程度である約15万人に増やすことを目標としている訪問看護師。
その訪問看護師を養成するため、看護師が働きながら研修に参加できるよう、通学しなくても学習できるeラーニングシステムが開発されています。
参考
都道府県看護協会が開催するeラーニング
各都道府県の看護協会が運営するeラーニングは、先ほどご紹介した「訪問看護eラーニング」をはじめ、各都道府県独自のプログラムを用意しています。
たとえば、北海道看護協会では、ブランクのある人や、今後就業を考えている人に向けたプログラムを無料で提供しています。2022年度は、基礎的なコースから認知症・高齢者コースまで全11テーマ、88コースと充実した内容となっています。
居住している地域によってプログラム内容は異なりますので、まずは居住している都道府県の看護協会の情報をチェックしてみてくださいね!
施設や企業が提供しているeラーニング
かつて、企業の研修システムや学習システムは、自社のサーバ内にシステムを構築する「オンプレミス型」が主流でした。しかし、今では、サービスを提供している会社のサーバに構築されているシステムにアクセスし、研修や学習コンテンツを利用する「クラウド型」が一般的となっています。
そのため、看護師や医療業界向けにサービスを提供している企業と契約することで、コンテンツを利用することができます。
企業が提供する看護師向けのeラーニングでは「厚生労働省 新人看護職員研修ガイドライン改訂版」をベースにしたプログラムや、新人から中堅看護師向けのプログラムなどがあります。ゲーム性を兼ね備えているものもあり、看護師の学びの多様なニーズに細やかに応えていることも、企業が提供するeラーニングの特徴といえます。
eラーニングを活用してスキルアップしよう!
eラーニングは、個人の自発性によるなどデメリットもありますが、集合研修を開催しにくいコロナ禍においてはメリットがデメリットを上回ると考えられています。また、忙しい臨床現場で働く看護師にとって、時間と場所を選ばないeラーニングは強い味方になってくれるでしょう。
気になったeラーニングあったら、ぜひチェックしてみてくださいね。eラーニングを活用して、スキルアップを目指しましょう!