看護師が一人でできる仕事10選！メリットや仕事探しのコツも紹介

• 看護師としての仕事を自分のペースで続けたいです…
• 周囲に急かされる仕事は向いていないかもしれません…

看護師としての仕事を続けたいと思っているものの、このような悩みやストレスを抱えている方は多いのではないでしょうか。実は、一人で業務を進めることができる看護師の仕事も多く存在します。

そこで本記事では、看護師の資格が活かせるかつ、一人で業務を進めることができる仕事について解説します。

また、看護資格を活かして単発バイトをするのもおすすめです。単発バイトの魅力として人間関係の悩みを抱えることは少ないので、ぜひ以下から単発バイトを探してみてください。

看護師が一人でできる仕事10選

看護師の仕事は、病棟勤務のように多くの人と関わり、チームプレーで業務を進めていく職場ばかりではありません。看護師一人でできる仕事に興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。

• ①訪問看護
• ②健診センター
• ③コールセンター
• ④ワクチン接種会場
• ⑤保育園
• ⑥治験コーディネーター
• ⑦デイサービス
• ⑧医療系ライター
• ⑨フリーランスナース
• ⑩イベント・ツアーナース

①訪問看護

訪問看護は、在宅医療を希望する利用者の自宅へ伺い、看護師がケアを行います。

基本的に、訪問看護では看護師が一人で看護ケアを提供します。利用者と一対一で向き合うことができ、自分なりの看護を実現しやすい仕事です。

ただし、利用者の自宅へ訪問することが前提となるため、運転免許を取得しておくと良いでしょう。

また、夜勤はありませんが、オンコール対応が必要な場合もありますので、所属する訪問看護ステーションに確認しておきましょう。

②健診センター

健診センターでは、問診や身長・体重・血圧測定、視力・聴力検査、採血など健康診断や人間ドックを担当します。他の看護師も所属していますが、それぞれ役割が分担されており、黙々と仕事を進めることができます。

基本的に、ルーチン業務であるため、自分の仕事に集中して取り組むことができます。

ただし、1日に100人単位で採血を担当する場合もあるので、採血スキルは必須です。

③コールセンター

コールセンターでは、企業や製薬会社などに所属し、医療や看護に関する知識を活かして、健康相談や問い合わせに応じます。

電話対応やパソコン入力が主な業務となるため、デスクワークで一人で仕事を進めたいという方におすすめです。

体力的に現場で働くことが難しいという方も働きやすさを感じられるでしょう。初めは電話での応対の難しさを感じるかもしれませんが、マニュアルや研修が設けられているので、徐々に慣れていくことができます。

④ワクチン接種会場

ここ数年、新型コロナを中心にワクチン接種会場での仕事も増えてきています。ワクチン接種会場では、問診の介助やワクチン注射、接種後の経過観察などそれぞれ看護師の役割が分担されています。

健診センターと同様に、ルーチン業務になるため、コツコツと作業を進めたい方におすすめです。

行政が定めるワクチン接種期間によって、求人の有無が変化します。興味がある方は、単発バイトや派遣をチェックしてみましょう。

⑤保育園

子どもと接する仕事が好きという方には、保育園がおすすめの職場です。

保育園では、保育士だけでなく看護師の配置も促進されています。保育園に所属する看護師は、基本的に一人または少人数となっており、自分一人で判断して業務を進めやすい仕事です。子どもの体調管理やケガの応急処置、保健指導、感染症対策などを担います。

土日休みの園が多いため、カレンダー通りの休日が取得しやすく、子育て中の方や家庭と仕事を両立したいという方も働きやすいでしょう。

⑥治験コーディネーター

治験コーディネーターは、新薬の臨床試験に携わる職務で、治験のスムーズな進行をサポートします。被験者への説明や相談対応、スケジュール調整、報告書の作成、関連部署との連携など、多くのデスクワークを一人で進める業務が多いです。

被験者の精神的なサポートも担当するため、コミュニケーションスキルも必要とされます。

⑦デイサービス

デイサービスは、要介護者が日帰りで利用できる施設です。ここでは、食事・入浴介助、レクリエーションなどの介護サービスを受けることができます。介護士のみならず、看護師もこの場で働き、利用者をサポートします。

デイサービスで働く看護師は、基本的に一人または少人数での勤務となるため、看護業務を一人でじっくり進めたい方におすすめです。

夜勤がなく、日中のみの勤務であるため、プライベートとの両立もしやすいです。

⑧医療系ライター

在宅でのライター業も一人での仕事としておすすめです。看護師の専門知識を活用して、紙媒体やWebサイトなどに記事を執筆することができます。看護師の資格や経験を持つ医療系ライターは、専門性が高く、非常に重宝されます。

初めは本業と両立して、副業からスタートするのも良いでしょう。

慣れてきたり、多くの仕事を受注できるようになれば、フリーランスへの転身も視野に入れられます。

⑨フリーランスナース

特定の医療機関や企業などと雇用契約を結ばず、仕事に応じて契約を結んで働く看護師を、フリーランス看護師と言います。組織に属していないため、自由度が高く、職場の人間関係に煩わされにくいというメリットがあります。これにより、自分の業務に専念できます。

ただし、フリーランスとして成功するためには、営業スキルが不可欠です。

また、職場では即戦力としての力量が求められます。

⑩イベント・ツアーナース

イベントナースは、コンサート会場やスポーツイベント会場で働く職種です。一方、ツアーナースは、修学旅行や団体旅行に同行して、看護業務を担当します。どちらも基本的に一人または少人数での作業が主です。

病院やその他の施設とは異なり、様々な場所での勤務が可能で、その多様性が魅力の一つです。

医療行為が少ない現場もありますが、看護師一人に判断を委ねられることもあります。

看護師が一人でできる仕事に就くメリット

上記のような一人で仕事を進める、コツコツと業務を行う仕事を選択することで、あらゆるメリットを感じることができます。こちらでは、看護師が一人でできる仕事に就くメリットを4つご紹介します。

• 職場の人間関係に悩まされない
• 在宅でできる仕事もある
• 自分のペースで仕事ができる
• 看護の業務の幅が広がる

職場の人間関係に悩まされない

多くの看護師が働く職場や、人との関わりが多い職場では、人間関係で悩む方も少なくありません。一人でできる仕事を選択すると、煩わしい人間関係に悩まされることは減ります。

チーム医療が不要な職場も多く、心穏やかに仕事を進めることができるでしょう。

在宅でできる仕事もある

医療系ライターのように、在宅でできる仕事も選択肢の一つです。自宅での仕事は、家庭との両立がしやすく、仕事とプライベートのバランスを保ちたい方にとって、大きなメリットがあります。

副業から始めることも可能なので、本業と合わせて収入の向上を目指すこともできます。

自分のペースで仕事ができる

周囲に急かされることなく、自分のペースで業務を進めることも、大きな利点です。チームプレーが求められる職場では、業務の正確性だけでなく、スピードも重要です。これにより、プレッシャーに疲弊してしまう方もいます。

自分のテンポで進めることで、時間に余裕が生まれ、患者や利用者とより良く向き合うことが可能となります。

看護の業務の幅が広がる

病棟勤務から他の仕事への転職を通じて、看護師としての視野が広がり、業務の幅も拡がります。チームプレーを重視する職場では、やりがいも大きいですが、周囲のペースに引きずられるリスクも存在します。

これまでと異なる働き方を選択することで、新しい仕事の機会が増えます。

「もっと患者さんと向き合いたい」「目の前の人に寄り添いたい」といった明確な希望がある方は、一人でできる仕事への転職を検討してみてはいかがでしょうか。

看護師が一人でできる仕事に就くデメリット

自分のペースで業務を進めることができ、人間関係の悩みも軽減するなど、さまざまなメリットがある一方で、「大変だ」「どうしよう」と感じるデメリットもいくつか存在します。こちらでは、一人でできる看護師の仕事におけるデメリットを4つご紹介します。

• 環境に慣れるまでが大変
• 困ったときや緊急時に周囲に頼れない
• ブランクが生まれる可能性がある
• 収入が安定しにくい場合がある

環境に慣れるまでが大変

一人でできる仕事は、病棟勤務とは異なる職場環境になります。新しい業務の流れや必要なスキルの習得に加え、業務外の雑務も増える可能性があります。

いち早く業務や環境に慣れるように、自分なりの工夫が必要となります。

困ったときや緊急時に周囲に頼れない

看護師の人数が少ない職場は多いため、緊急時など業務中に困ったことが起きた場合、周囲に頼れる人がいないということも起こり得ます。自分で判断して適切な行動をとるというスキルが求められます。

職場によっては、看護師の経験値が求められる場合もありますので、しっかりとスキルを高めていきましょう。

ブランクが生まれる可能性がある

病棟やクリニックなど臨床現場から離れて一人でできる仕事に就くと、患者対応や最新医療知識から遠ざかり、実務経験にブランクが生まれる可能性があります。特に訪問看護や医療ライターなどの仕事は、自律的に取り組める一方で、急性期医療や多職種連携の現場感覚を保つのが難しくなりがちです。

将来的に再び病院勤務へ戻りたい場合には不利になる可能性があるため、スキルアップ研修や継続学習で知識を補うことが大切です。

収入が安定しにくい場合がある

一人でできる仕事は柔軟に働ける反面、収入が不安定になるリスクがあります。フリーランスナースや医療系ライター、単発バイトなどは案件数や依頼内容によって収入が大きく変動するため、安定した給与を得にくいのが実情です。

生活費や将来設計を考える際には、固定収入を得られる仕事と組み合わせたり、副業的に取り入れると安心です。自分の求める収入水準と働き方を照らし合わせ、現実的に成り立つかどうかを検討することが重要です。

一人でできる仕事が向いている看護師の特徴

看護師の中には、病棟やクリニックのチーム体制よりも、一人で進められる仕事の方が向いている方もいます。その特徴を理解することで、自分に合った働き方を見極めやすくなります。人間関係に悩みやすい方や、自分のペースを大切にしたい方、集中して作業に取り組むのが得意な方、さらには新しい分野でキャリアを広げたいと考える方に適しているといえるでしょう。

以下では、それぞれのタイプを詳しく解説します。

• 人間関係のストレスを避けたい看護師
• 自分のペースで仕事を進めたい看護師
• 集中して黙々と作業するのが得意な看護師
• キャリアの幅を広げたいと考えている看護師

人間関係のストレスを避けたい看護師

病棟や外来では、医師や看護師同士、患者や家族との関わりが多く、人間関係に悩むケースも少なくありません。人付き合いに疲れやすい看護師にとって、一人でできる仕事は大きな魅力です。

訪問看護やライター業務などは、必要最低限のコミュニケーションで業務を進められるため、人間関係のストレスを軽減しながら働けます。

自分のペースで仕事を進めたい看護師

多忙な病院勤務では突発的な業務が多く、自分の予定通りに仕事を進めることが難しい場面もあります。一人でできる仕事は、自分のペースを重視して取り組める点が特徴です。

納期や訪問時間など一定のルールはありますが、全体の流れを自分で管理できるため、マイペースに働きたい方に適しています。

集中して黙々と作業するのが得意な看護師

周囲の状況に左右されず、コツコツと作業を積み上げることが得意な看護師には、一人でできる仕事が向いています。

たとえば、医療ライターやデータ入力、治験関連の仕事などは、集中力を発揮できる場面が多い業務です。

こうした働き方は、効率性を高めるとともに、自分の強みを活かせるのが魅力です。

キャリアの幅を広げたいと考えている看護師

一人でできる仕事は、臨床現場以外のスキルを磨くきっかけにもなります。たとえば、以下のような仕事は、看護師資格を活かしながら新しい分野に挑戦できるチャンスです。

• ライティング
• コールセンター
• フリーランス活動

将来的に多様なキャリアパスを歩みたいと考える方には、一人でできる仕事が大きな一歩となります。

看護師が一人でできる仕事を探すコツ

一人でできる仕事に就きたい看護師が、自分に合った職場を見つけるためにはいくつかのコツがあります。特に大切なのは、自分の強みや希望を整理し、適した求人を効率的に探すことです。

そのうえで、応募先の雰囲気や仕事内容を事前に確認しておくことで、入職後のギャップを防ぐことができます。以下に、具体的な探し方のポイントを解説します。

• 自己分析をして強みを明確にする
• 転職サイトやエージェントを活用する
• 応募先の仕事の雰囲気を確認する

自己分析をして強みを明確にする

まずは「自分がどんな働き方をしたいのか」を整理することが大切です。

たとえば、人間関係のストレスを避けたいのか、それとも専門性を活かしつつ新しい分野に挑戦したいのかによって選ぶ職場は変わります。

訪問看護や医療ライター、コールセンターなど、一人でできる仕事は多様です。自分の得意分野やこれまでの経験を棚卸しして、強みを明確にすることで、ミスマッチを避けやすくなります。

転職サイトやエージェントを活用する

一人でできる仕事を探す際は、転職サイトや看護師専門の転職エージェントを活用するのが効率的です。一般公開されていない非公開求人を紹介してもらえる場合もあり、自分の希望に合った職場を見つけやすくなります。

特に「在宅ワーク可能」「人間関係に左右されにくい職場」といった条件で検索すると、自分のライフスタイルに合わせた選択肢を広げられます。

応募先の仕事の雰囲気を確認する

求人情報だけでは、実際の職場の雰囲気や働きやすさは分かりにくいものです。そのため、可能であれば職場見学や面接時に具体的な仕事内容を質問し、働く環境を把握しておくことが重要です。

また、口コミや評判をチェックするのも有効です。自分に合った雰囲気かどうかを事前に確認することで、入職後の不安を減らし、長く続けやすい環境を選べます。

看護師が一人でできる仕事に関するよくある質問

看護師の働き方は病院勤務だけに限らず、自分のペースで取り組める「一人でできる仕事」も増えています。近年は在宅ワークやオフィス勤務など、多様なスタイルが広がっており、ライフスタイルに合わせて選べる点が魅力です。

ここでは、看護師の資格を活かしつつ、一人でできる代表的な働き方に関するよくある質問をまとめました。

看護師が自宅で一人でできる仕事は？

看護師が自宅で一人でできる仕事として代表的なのは以下のとおりです。

• 医療系ライター
• 電話・オンライン健康相談
• カウンセリングナース

文章を書くことが得意な人は記事執筆で知識を活かせますし、在宅健康相談は患者の不安解消に役立てます。また、近年は動画制作やSNS運用を通じて健康情報を発信するケースも増えています。

通勤の負担がなく、家庭や子育てと両立しやすい点が大きなメリットです。

看護師がオフィスで一人でできる仕事は？

オフィスワークに転職して一人でできる仕事としては、以下が挙げられます。

• コールセンター勤務
• 治験コーディネーター（CRC）
• 企業の健康管理室勤務

コールセンターでは医療知識を活かしつつ、電話対応が中心なので人間関係のストレスが少ないのが特徴です。CRCや企業内看護師は臨床現場とは異なり、デスクワークや調整業務が多く、自分のペースで作業できる環境が整っています。

看護資格を活かして一人でできる仕事は？

看護資格を活かせる一人でできる仕事には、以下のようなものがあります。

• 訪問看護
• 健診センター勤務
• ワクチン接種会場

これらは患者と直接関わりながらも、同行スタッフが少なく一人で判断・対応する場面が多いのが特徴です。加えて、フリーランスナースとしてツアーナースやイベントナースに従事する働き方もあります。

資格を活かすことで専門性を維持しつつ、自由度の高い働き方を選択できる点が強みです。

看護師をマイペースに継続できる仕事にチャレンジしてみよう！

看護師は職場で自分一人で業務を進めることができる仕事も多くあります。病棟だけでなく、今回ご紹介したような仕事にも注目することで、自分の希望に応じた働き方が実現できます。

まずは、どのような仕事が自分に合っているのかを探してみましょう。自分に合う職場に出会えることで、やりがいのある看護師の仕事を長く続けていくことができます。