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【逃げるのは悪いことじゃない!】看護師逃避願望の真実と対処法

看護師は社会的信頼性が高く人気の職業ですが、肉体的にも精神的にもハードな仕事でもあります。

どんなに憧れ、自分の意思で志した職業でも、理想と現実のギャップに悩み、この仕事から逃げ出したいと思う方もいるかもしれません。しかし「看護師の仕事から逃げたい!」と思っているのはあなただけではありません。

今回では、看護師が逃げたいと思う理由・対処法をご紹介します。

「看護師の仕事から逃げたい」と感じている方は、ぜひ参考にしてください!

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目次

看護師の現状

医療業界は慢性的な人手不足が問題となっています。

特に、看護師は「離職率が高い」といわれており、その理由はどのようなところにあるのでしょうか。

看護師の離職率

公益社団法人日本看護協会の「2020年 病院看護実態調査」によると、2019年度の正規雇用されている看護師の離職率は11.5%、新卒採用者の離職率は8.6%となっています。一方、厚生労働省の調査のよると、一般労働者の離職率は10.7%でした。このことから、看護師の離職率は一般労働者と比べてそれほど高くなく、平均的であることがわかります。

また、病床規模の小さい病院ほど離職率が高い傾向があります。小規模な病院では、教育体制が大きな病院ほど整っていないこともあり、給与などの待遇面でも不満を感じやすいことから離職につながっているようです。

参考:

公益社団法人日本看護協会「2020年病院実態調査」

厚生労働省|2020年(令和2年)雇用動向調査

看護師が逃げたい!と思う理由は人それぞれ

看護師が今の仕事から逃げたい!と思う理由は人それぞれです。

そのなかでも、多くの看護師に共通して聞かれる理由をご紹介します。

仕事が想像以上にハード

看護師は肉体労働的な職業といわれるほど、とにかく身体を酷使します。一日中立ちっぱなしであることはもちろん、患者さんの介助や重たい荷物を運ぶなど、肉体的な疲労が溜まっていくことがあります。

また、看護師の多くは夜勤もあるため、睡眠が不規則になりがちで、睡眠によって上手く疲労が回復できないことも。夜勤をすることによってホルモンバランスなどが崩れ、イライラしやすい状態にある看護師も多くいます。

技術力がついていかない

自分の看護スキル不足から、患者さんや同僚に「迷惑をかけているのではないか」と思い悩み、看護師の仕事から逃げ出したいと思う人も。特に1年目の看護師は覚えることも多く、先輩看護師から怒られることも少なくないでしょう。

自分の知識やスキルが職場で求められるレベルに追いつかないと、不安感を抱き、精神的なストレスへとつながっていきます

人間関係

看護師の退職理由として一番にあがることも多い、人間関係

看護師は、患者さんや医師、そのほかの医療関係者など多くの人と関わりながら業務を行います。ちょっとしたことでも年配の患者さんや先輩の看護師から怒鳴りつけられる、八つ当たりを受けるなどの場面も少なくありません。

また、職場が忙しすぎてコミュニケーションが雑になってしまうことも、人間関係を悪化させる原因にあるかもしれません。

責任の重さ

看護師と一般的な職業との決定的な差といえば「人の命に関わる仕事である」こと

では分かっているつもりでも、その責任の重さやプレッシャーに押しつぶされそうになることも。同じような経験をしている先輩や同僚に話しを聞いてもらうなど、一人で抱え込みすぎないようにしましょう。

仕事とプライベートのメリハリをしっかりつけることも大切です。

新型コロナウイルス感染症による影響

2020年から今なお感染拡大が続いている新型コロナウイルス感染症。

感染拡大の影響で、20.5%の看護職につく人が差別・偏見があったと回答

たとえば看護師として働いているというだけで「周囲から心無い言葉をいわれた」「家族が登校、登園を断られた」などというものです。

さらに自分が感染してしまう危険性と隣り合わせの状況で、家族や周囲の人も感染させてしまうのではないかなど不安は尽きません

逃げたい!と思った時の対処法

看護師が「逃げたい!」と思ったとき、どのような対処法があるのでしょうか

ここでは7つの対処法をお伝えします。

①看護師を志した動機を振り返る

今の職場から逃げたいと思ったときには、「看護師になりたい!」と思った理由やきっかけを振り返る

そうして原点を思い出すと、今の仕事のやりがいを再認識することができるのではないでしょうか。

また、看護師を志してから今までの道のりを思うと、さまざまな壁にぶつかりつつも国家試験を乗り越え、今こうして看護師として働いていることに自信を持てるはずです。

②「逃げたい」と思う理由を突き止める

「逃げたい」と思う理由は人それぞれ。そして、その原因のよって対処法はまったく異なります。

まずは自分の「逃げたい」と思う原因を突き止めることが大切

頭で考えているだけでは自分の気持ちの整理がつかないかもしれません。そのようなときには、考えを紙に書き出して「見える化」することをおすすめします。

自分の気持ちや思いを言語化することで、今の自分を客観的に見つめることができるでしょう!

③プリセプターや同期に相談する

自分の考えを客観視することができたら、次に、自分が信頼している人に、今の気持ちを打ち明けてみる

信頼できる人であれば家族でも構いませんが、仕事内容を理解しているプリセプターや同僚であれば的確なアドバイスをもらえるかもしれません

たとえ、すぐに明確な解決策が出てこなかったとしても、人に話すことで気持ちがスッキリする、気持ちが軽くなるなどの効用が得られるでしょう。

④コーチングやカウンセリングを受けてみる

同じ職場のプリセプターや同期に相談するのは少し気まずい……という人もいるでしょう。

そんなときは、コーチングやカウンセリングを通して、外部の人から先入観のない客観的な意見をもらう

現在はオンラインでコーチングやカウンセリングが受けられるサービスも充実していますので、気軽に活用することができます。

⑤趣味を見つける

仕事以外にも没頭できる趣味を見つけることもおすすめ

趣味の時間は仕事のことを忘れ、気持ちの切り替えがスムーズに行われます。

また、ヨガやランニングなど身体を動かすことは、身体を鍛えられるだけでなく、ストレス解消やリフレッシュ効果も期待できます。

⑥思い切って休む

看護師という仕事に就き、責任感の強いあなたは自分が休むことに引け目を感じるかもしれません。しかし「逃げたい」という気持ちにフタをせず、まずは仕事を休み、しっかりと心と体をケアすることが大切

有給休暇を取得して、可能な限りいつもより長めの休みを取りましょう!

仕事を続けるかどうか考えるのは、心身ともに回復してからでも遅くありません。まずは休息をとり、心と身体の回復を優先しましょう。

⑦職場以外の仕事に視野を広げてみる

転科や部署変更の希望を出してみる

現在の職場環境を変えたら見える景色が変わるかもしれません。また、副業が可能な職場であれば、空いた時間を活用して副業を行ってみるのもいいでしょう。

新たな職場環境を経験することで、気持ちが切り替わり「もう少し頑張ってみよう」と思えるかもしれません。そして、どうしても辛い場合には退職することも一つの手です。

看護師の資格を持ちながら異業種で働く人も実は多く存在しているのです。

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逃げることは悪いことじゃない!

長い人生において、誰しも休息をとらず走り続けることは不可能です。もし、今あなたが「逃げたい」と思っているなら、それは心と身体からのSOSかも。看護職とはいえ、看護師自身も、心身ともに健やかであることが大切です。まずは自分を労わることが、その後の患者さんへの、質の高い看護につながります。

もし逃げたい!と思うことが頻繁にあり、それが続くようであれば、思い切って休み、自分を労わることも必要でしょう。例え看護師を読めたとしても看護師資格があればいつでも復職することができます。逃げたい!と思ったら、一人で抱え込まず、早めの対処を心がけましょう。

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