フリーランス介護士になる方法とは？働き方やメリット・デメリットを解説！
新たな働き方が増えてきている現代において、介護業界でフリーランスを目指す方々が増えているのではないでしょうか。
好きな時間で働ける利点や、職場の人間関係からの解放など、さまざまな魅力があることでしょう。しかし、フリーランスとして働く方法や、自分に適しているかどうかなど、多くの疑問を抱いている方もいらっしゃるでしょう。
目次
「フリーランス」とは？
「フリーランス」は、個人が自己の専門性を活かして仕事を請け負う働き方を指します。その大きな特徴として、会社員とは違い、フリーランスは業務委託契約を結びます。
これは企業との雇用契約がないことを意味し、「労働基準法」などの適用がないのが特徴です。したがって、勤務時間や場所についての自由度が高い働き方を可能とします。
ただし、その一方で、法律により定められている残業時間や最低賃金などについては、フリーランスには適用されないことが多いです。また、内閣府や中小企業庁では、「自身で事業等を営んでいる」「従業員を雇用していない」「実店舗を持たない」などの条件をフリーランスの定義としています。
介護士がフリーランスで働く方法
介護士がフリーランスとして働く方法としては、主に次の2パターンが挙げられます。
介護施設と業務委託契約をする
勤務時間や賃金など、自分の条件に合う施設を自分で探し、業務委託契約を結びます。業務委託をする際は、契約内容をきちんと確認しておきましょう。
業務内容や契約期間の認識のズレが発生すると、トラブルに発展しやすいからです。弁護士に依頼して、契約書を作成してもらうのも1つの手段です。
介護サービスの利用者と直接契約をする
この方法では、ケアマネージャーや介護施設・事業所運営者との人脈が重要となります。例えば、知り合いのケアマネージャーから介護サービスが必要な利用者を紹介してもらったり、介護施設に直接営業を行うなどして仕事を獲得します。
自分でホームページやSNSを立ち上げて仕事を受注する方法もあります。
パラレルワーカーになる
パラレルワークは、フリーランス介護士におすすめの働き方です。フリーランスは介護施設と業務委託契約を結ぶだけではなく、個人事業に取り組みながら働けます。
近年ではWebライターや動画編集、YouTuberなど、在宅でできる事業が増えました。「個人事業+介護の仕事」のように、複数の職種を掛け持ちをする働き方を実現できます。パラレルワーカーになれば、2つの収入源を確保できるので、生活も安定しやすいでしょう。
フリーランス介護士の働き方として、ぜひパラレルワーカーを目指してみてください。
スキルシェアサービスを活用する
介護業界にもワーカーを探している事業所と、仕事をしたい介護従事者をマッチングするサービスが普及してきています。アプリやWebサイトから希望条件を入力すると、ワーカーを募集している事業所や施設が簡単に見つけられます。
スキルシェアサービスを活用すれば、施設に勤めずとも介護の仕事ができます。自分に合う条件や待遇の職場で働くことも可能です。
フリーランスの働き方を実現したい方は、ぜひスキルシェアサービスを利用してみてください。
フリーランス介護士になるために必要なこと
フリーランスの介護士になりたいからといって、いきなり今の職場を辞めて転身すると、失敗する確率が極めて高いです。フリーランスとして成功していくには、事前に準備しなければならないことがあります。
こちらでは、フリーランスの介護士になるために必要なことをご紹介します。
介護業務の実務経験を積む
まずは、介護業務の実務経験を積むことが大切です。フリーランスとして自分を売り出していくには、経験の有無が鍵となります。
介護業務は、利用者の大切な命に関わる仕事でもあるため、未経験者がいきなりフリーランスとして活動していくのは難しい部分があります。
介護施設などでは未経験者を募集している場合もありますが、フリーランスと名乗れるようになるにはある程度の経験が必要です。
介護系の資格取得をする
介護系の資格を取得することで、どの程度の介護に関するスキルがあるかという証明がしやすくなります。フリーランスは自分で仕事を獲得していかなければなりません。
保有している資格が多いほど、自分のアピールポイントを増やすことができます。介護職員基礎研修や実務者研修、介護福祉士、ケアマネージャーなど、多くの資格が存在します。
フリーランスを目指すのであれば、介護業務の実務経験を積むとともに、資格取得も目標としていきましょう。
人脈を広げる
フリーランスとして安定した活動を継続するためには、人脈づくりも重要です。介護の仕事以外にも、人脈を広げる方法はたくさんあります。
例えば、施設の見学に出向いたり、ボランティア活動に参加したりなどです。
積極的に人脈づくりの活動を行い、フリーランスとして活動していくのに必要なコミュニティを広げていきましょう。
税務処理に関する勉強をする
フリーランスになると、確定申告や青色申告など税金に関する手続きも自分で行う必要があります。介護施設などで正社員やパートとして勤務している間は、全く関わったことがなかったという方も多いでしょう。フリーランスへ転身して、税務処理に関する内容が全くわからなくて困ったという声も多いです。
事前にどのような手続きが必要なのかを勉強しておきましょう。
自身に合った働き方を試す
フリーランス介護士の働き方は、スキルシェアサービスを活用したり転職エージェントを利用したりとさまざまです。個人事業をすでに持っているのか、介護の仕事のみでやっていきたいのかによって働き方は変わります。そのため自身に合った働き方を試す必要があります。また、介護の仕事はシフトワークなので、勤務時間も選びやすいです。
夜勤専従が良いのか、日勤帯で働くのか、自身の肌感覚やプライベートとの兼ね合いで考えていきましょう。
介護士がフリーランスになるメリット
フリーランスとして個人で介護の仕事を請け負う方法、あるいは正社員やパートとして働く方法、どちらが自分に合っているのかと悩んでいる方も多いでしょう。
こちらでは、介護士がフリーランスになるメリットについてご紹介します。
働く時間や場所を自分で選べる
フリーランスとして働く大きなメリットの一つは、勤務時間や場所を自分で選択できることです。依頼者の希望日時と自分のスケジュールを調整し、介護サービスを提供します。
自分でスケジュールを組むことができるので、仕事とプライベートの両立もしやすくなります。
相性の良い職場に出会える
フリーランスとしては、「この施設とは合わない」「働きにくい」と感じた場合、契約を断ることが可能です。そのため、困難な職場の人間関係からも解放されることができるというメリットもあります。
自分にとって働きやすい職場、相性の良い職場を探すことが可能です。
収入アップを目指せる
フリーランスの場合、売上はそのまま全て自分の給与に反映されます。
仕事の出来が給与に反映されるため、スキルアップすることで収入の向上も期待できます。リピーターを増やすことで、収入が安定します。
頑張れば頑張るほど、報酬が得られるのがフリーランスのメリットです。
介護士がフリーランスになるデメリット
フリーランスとして働くことには多くのメリットがありますが、デメリットも存在します。それらを理解し、事前に対策を立てることができれば、より安心して活動することが可能となります。
こちらでは、介護士がフリーランスになる際のデメリットについて説明します。
収入が安定しにくい
フリーランスとしての仕事は、受注した仕事の数によって収入が変わります。
正社員のように月給や年収が決まっているわけではないため、収入が不安定になる可能性があります。しかし、スキルを向上させたり、活動を継続することで、リピート顧客を増やすことが可能です。
税務処理に手間や時間がかかる
フリーランスになると、確定申告や社会保険の手続きなどを自分自身で行う必要があります。
自身の収入や経費を把握し、適切な手続きを行い、必要な書類を提出することが求められます。初めての経験であれば、意外と時間がかかり、負担を感じることもあります。
トラブル対応も自分に責任がかかる
フリーランスは自身で発生したトラブルを対応しなければなりません。体調不良で仕事ができない、利用者が怪我をしたなどの予期せぬ事態が生じる可能性もあります。
業務委託契約を結んでいる施設は対応してくれますが、頻繁にトラブルが発生すると仕事がなくなる可能性もあります。体が仕事の資本であるため、日々の体調管理や適切なスケジュール管理が重要です。
必要なときに援助を得るために、介護士同士で情報を共有したり、つながりを持つことも有益です。
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フリーランスの介護士になるためには、施設と業務委託契約を結ぶ、あるいは利用者と直接契約を結ぶという方法があります。しかし、これらの営業活動は想像以上に時間がかかり、大変な作業であると感じるかもしれません。
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