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【現役介護士が教える!】介護福祉士勉強方法完全ガイド
介護に関する資格の中で唯一の国家資格とされるのが「介護福祉士」です。
介護福祉士になるためには、一定の条件を満たした上で、国家試験に合格する必要があります。
合格率は約7割と比較的高いものの、誰でも簡単に合格できるというわけではありません。しかし、「どのような試験対策を行えば良いのか」「学生時代からの間が空いており、勉強方法がわからない」という方も多いでしょう。
「介護福祉士国家試験」とは?
介護福祉士国家試験は、介護福祉士になるための国家試験で、その中でも唯一の国家資格となります。介護福祉士国家試験に合格し、登録手続きを行うことで、介護福祉士と名乗り、介護福祉士として業務にあたることが可能となります。
試験は年に一度実施され、基本的に筆記試験に合格した後、実技試験を受けます。ただし、特定の条件を満たしていれば、実技試験の免除が可能です。
介護福祉士を取得するルートはいくつかありますが、多くの人は実務経験を通じて国家試験を受験します。実務経験ルートでは、3年以上の実務経験に加えて実務者研修の修了、または同じく3年以上の実務経験と介護職員基礎研修及び喀痰吸引等研修の両方を修了することで受験資格が得られます。
全ての条件をクリアしている場合は、実技試験が免除されます。
介護福祉士国家試験合格に向けて|3パターン別の勉強方法
介護福祉士国家試験の学習方法は、通学、通信教育、独学の3つのパターンが主となります。
ここでは、それぞれの方法でどのように学習を進め、そのメリット・デメリットについて紹介します。
通学の場合
まず、資格試験に関するスクールに通い、介護福祉士国家試験を目指す方法があります。対面でのプロの講座受講により、不明な部分を直接質問できる利点があります。また、同じ目標を持った仲間と学習を進めることにより、緊張感を持ってモチベーションを高めることが可能です。
ただし、通学することにより他の方法よりも費用が高くなる可能性があります。
費用面の負担を抑えたい人にとってはデメリットと感じられるでしょう。さらに、講座の時間は固定であり、働きながら試験を目指す方にとってはスケジュールの調整が大変であると感じる場合もあります。
通信教育を利用する場合
次に、通信教育講座を利用する方法です。自宅で学習を進めることができるため、仕事や家事と勉強を両立させるメリットがあります。
講師の解説を受けたり、メールで質問ができるなど、自宅でさまざまなサポートを受けられます。しかし、デメリットとして、自身でモチベーションを維持し、勉強のスケジュールを管理する必要があります。
独学の場合
最後に、介護福祉士国家試験に向けて、独学で学習を進める方法もあります。過去問集や参考書を利用し、自分で計画を立てて学習します。
自分自身でコツコツと学習を進めることが得意な方にとっては、メリットの大きい方法ですが、学習のモチベーションを維持するための工夫が必要です。また、費用面の負担を抑えたい方にもおすすめの方法と言えます。
介護福祉士国家試験合格に向けて|効率の良い勉強方法やコツ
介護福祉士国家試験を確実に合格するためには、効率よく学習を進めていくことが大切です。
ここでは、介護福祉士国家試験の効率的な勉強方法やコツについてご紹介します。
過去問を繰り返し解く
介護福祉士国家試験に合格するためには、過去問を何度も解いてみることをおすすめします。過去問を解くことで、これまでの試験の傾向や自分の得意・不得意分野を発見できます。
繰り返し解いて間違えた部分の解説を深く理解しましょう。その結果、徹底的に知識を増やし、苦手分野を克服できます。
大事なポイントを絞って暗記する
試験に突破するために、暗記しなければならないことは多いです。ただ、無闇に暗記をするのではなく、ポイントを絞って重点的に覚えることが重要です。
すべてを一度に覚えようとすると効率が落ちます。暗記が苦手な方もいるでしょう。そのため、写真やイラストと一緒に覚えたり、関連している単語とセットで覚えるなどの工夫も必要です。
得意な分野から学習を進める
介護福祉士国家試験の試験科目は13科目あります。それぞれに得意な科目や苦手な科目が出てくるでしょう。効率よく勉強を進めるためには、得意な分野から始めることをおすすめします。
全く理解できない部分から勉強を始めると、進行が遅くなり、モチベーションも低下してしまいます。しかし、得意な分野から勉強を始めることで、暗記すべき内容も頭に入りやすく、勉強することが楽しく感じられるでしょう。
本番を想定しながら問題を解いてみる
学習を進めるなかで、本番を想定した問題解答も重要です。過去問を本番と同様の時間設定で解いてみたり、模擬試験を受けてみましょう。試験当日、緊張によって本来の実力が発揮できないという状況はよくあります。落ち着いて試験当日を迎えられるように、試験の緊張感に慣れておきましょう。
時間配分も把握することができるので、当日は慌てずに問題に取り組むことができます。模擬試験は会場で受けるものだけでなく、自宅で受けられるものもあるため、自分に合った方法を選びましょう。
介護福祉士国家試験合格に向けて|必要な勉強時間
介護福祉士国家試験までに必要な勉強時間はどの程度でしょうか?
ここでは、その介護福祉士国家試験に向けて必要な勉強時間についてご紹介します。
試験勉強のスケジュール
介護福祉士国家試験に合格するためには、おおよそ250時間の勉強が必要と言われています。介護系の唯一の国家資格であるこの試験には、計画的に学習を進めていくことが重要です。
独学の場合、遅くとも試験の3ヶ月前から学習を開始すべきです。通信教育の場合は、6ヶ月前を目安に受講期間を設定しているスクールが多いです。
試験は例年1月に実施されるため、試験日程に応じて学習スケジュールを決定しましょう。
1日の勉強時間の目安
通信教育や独学を選択した場合は、自分で学習のスケジュールを設定する必要があります。1日あたりの学習時間は人によって異なりますが、最低でも30分から1時間は学習時間を確保しましょう。
ただし、無理に学習を進めるとモチベーションが低下してしまう可能性があるため、短時間でも毎日少しずつ積み重ねることが大切です。
自分に合った勉強方法で、着実に実力を高めよう!
介護福祉士国家試験には、通学、通信教育、独学とさまざまな方法で挑むことができます。費用、時間、場所など、メリット・デメリットは人により異なります。
多くの人が働きながら資格取得を目指すため、自分に合った方法を選択することが大切です。試験日程を確認し、学習のスケジュールを作成し、計画的に学習を進めることが合格への秘訣です。「継続は力なり」という言葉があるように、短時間でも毎日コツコツと学習を続けることが大切です。