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ダブルライセンスを取得したい!社会福祉士と相性が良い資格をご紹介
社会福祉士から次に目指すべき資格について、お悩みではありませんか?さらなるキャリアアップ・スキルアップを目指すなら、今の仕事に役に立てることができる、相性の良い資格を選択したいものです。
社会福祉士と相性の良い資格とは、具体的にどのようなものがあるのでしょうか?
社会福祉士と相性の良い資格の特徴とは?
社会福祉士の他に資格取得を目指すにあたって、相性の良さは大事なポイントとなります。
では、どのような資格と相性が良いとされるのでしょうか?
こちらでは、社会福祉士と相性の良い資格の特徴についてご紹介します。
キャリアアップへ繋がる資格
社会福祉士がキャリアアップを図れる資格は相性の良い資格です。自身のステップアップへ繋がる資格を目指すことで、モチベーションアップにも繋がります。
上位資格としては、認定社会福祉士や認定上級社会福祉士という資格があります。社会福祉士としての実績が認められるだけでなく、現場でのリーダーシップや地域の各機関との連携システムづくりなども任されるようになります。
現在の役割からさらに多くの業務に携わりたいと考えている方におすすめです。
社会福祉士としての実力を磨き、ステップアップできる資格を目指してみましょう!
受験科目が免除になる資格
社会福祉士を取得していることで、受験科目が免除となる資格もあります。科目内容が共通のものがあり、社会福祉士を保有していない場合と比べると負担を減らすことができます。
受験科目が免除になる資格を目指すことで、通常よりも早めに取得が可能です。受験対象となる科目の対策に集中して勉強することができます!
社会福祉士としての業務の幅が広がる資格
取得することで、社会福祉士としての業務の幅が広がる資格もおすすめです。専門性の高い資格を取得することで、その分野に長けている社会福祉士を目指せます。
携わる分野が多い職種であるからこそ、資格取得によりさらに業務の幅が広がります。
一つひとつの分野に関するスキルを磨くことで、より信頼度の高い社会福祉士になることができるでしょう。
社会福祉士と相性の良い福祉系の資格
社会福祉士の方が目指しやすい、相性の良い福祉系の資格についてご紹介します。
【精神保健福祉士】共通科目が免除になる
資格試験時に共通科目が10科目ほど免除になるため、社会福祉士の方が比較的目指しやすい資格と言えます。同じソーシャルワーカーとなりますが、社会福祉士と精神保健福祉士の違いは、相談支援を行う対象者です。
精神保健福祉士は、うつ病や統合失調症など精神疾患を抱えた人やその家族が対象となります。
社会福祉士と比べて対象者が限定的であることから、精神障害という分野に対してより専門的に関わることになります。
どちらも福祉系の国家資格となり、この2つを取得することで、よりソーシャルワーカーとしてのスキルを高めることができます!
【ケアマネージャー】高齢者福祉の専門性を高めることができる
この国家資格には、社会福祉士も対象となっているため、これまでの経験を活かして受験することができます。さらに、ケアマネージャーを取得するとケアプラン作成業務に携わることが可能となります。
そのため、より高齢者福祉のプロとして信頼を得ることができるでしょう。しかし、ケアマネージャーは福祉系のなかで最も難易度の高い資格と言われています。
取得すると大きなメリットがありますが、道のりが困難であるということも把握しておきましょう!
【保育士】子育て支援の理解が深まる
その理由はまず、社会福祉士の資格を保有していると、教育内容や基盤となる知識が共通していることから、免除される試験項目があります。「社会福祉」や「児童家庭福祉」などが履修免除となります。
さらに、保育士の資格を取得すると保育スキルを得ることができるため、子育て支援の理解を深めることができるでしょう。
社会福祉士と保育士の知識や技術を組み合わせて、相談支援活動の幅を広げていくことができます。
社会福祉士と相性の良い福祉系以外の資格
社会福祉士と相性の良い資格は、福祉系に限りません。
こちらでは、福祉系以外の資格をご紹介します。
【ファイナンシャルプランナー】ダブルライセンスに挑戦しやすい
ファイナンシャルプランナーは、税金や不動産などお金に関するエキスパートです。社会福祉士はお金に関する相談を受けることも多くあるため、ファイナンシャルプランナーの資格が業務に活かされることは間違いありません。
両方の資格を取得することで、より具体的に相談支援を行うことができます!
【宅地建物取引士】不動産に関する相談にも対応できるようになる
社会福祉士が携わる相談支援のなかには、不動産に関わる内容も多くあります。対象者の住宅問題に携わる機会も多いです。さらに、今後は介護に関連して不動産の法律が変化していくことも考えられます。
今後の情勢を考慮すると、宅地建物取引士の資格を取得している社会福祉士は、より需要が高まるでしょう。
不動産に関して専門的な知識を得ることができるので、相乗効果が高いです!
【行政書士】資格取得で独立も近づく
社会福祉士が行政書士の資格を保有すると、それぞれの資格を活かして独立を視野に入れることもできます。
行政書士の主な業務は、行政機関に提出する書類の作成です。法律関係にも強くなることができるので、社会福祉士と掛け合わせると活躍できるフィールドが広がります。
それぞれの業務によって、関わる人脈も広がりますので、独立しても多くの仕事を受け持つことができるでしょう!
ダブルライセンスのメリットとは?
社会福祉士の他に資格を取得すると、以下のようなメリットがあります。
資格手当で給与がアップする
社会福祉士の資格を保有していると資格手当があるように、他の資格にも手当が付きます。社会福祉士と相性の良い資格である精神保健福祉士の資格手当を見てみると、平均額で15,544円で年間で18万円以上も受給されることになります。
金額は、勤務する施設によって異なりますが、ダブルライセンスを取得すると給与面にメリットがあります。
就職・転職に有利になる
特に、上記で説明したような資格は、社会福祉士の業務で大きく活かすことができます。他の社会福祉士と比べて、あらゆる知識や技術を持っていると判断されることが多いでしょう。
もし、同じぐらいの経歴を持つ人が同じ面接を受けているとすると、社会福祉以外の資格を持っている人の方が有利になることは間違いありません。
2つの資格を保有していると活動できるフィールドも広がるため、社会福祉士以外の仕事に就きたい場合でも有利!
相談者や同業者からの信頼度が高まる
社会福祉士は様々な内容の相談支援を行います。そのため、さらに専門的な知識や技術が必要となることも多くあるでしょう。
精神保健福祉士を取得すると精神疾患について、ファイナンシャルプランナーを取得するとお金に関する知識がより専門性の高いものを得ることができます。その他の資格も、多くの人の悩みを解決に導くうえで大いに活用できます。
相談者からはもちろん、一緒に働く仲間からもアドバイスを求められるなど頼りにされる存在となるでしょう。
他の社会福祉士にはない「強み」を持てる
社会福祉士の他に資格があるということで、他の社会福祉士との差別化ができます。介護福祉や医療、教育など様々な分野に携わる社会福祉士は、それだけ多くの知識や技術が必要とされます。
資格は、その分野に関する知識や技術も持っているという証。多くの社会福祉士がいるなかで、自分にしかない「強み」となります。
これまで以上に関われる依頼が増え、転職の際にも明確な自己PRができ、有利にはたらくでしょう。
ダブルライセンスの注意点とは?
様々な面でメリットがあるダブルライセンスですが、いくつか注意点もあります。
こちらでは、ダブルライセンスの注意点についてご紹介します。
資格取得までの時間や費用面で負担となることも
キャリアアップや自分にとっての強みとなる資格取得ですが、それまでには時間もお金も掛かります。働きながら取得するケースで、10万円程度必要なものもあります。そのため、現実的に挑戦できる選択肢の中から、最善の資格を選択することが重要です。
負担のことを考えると、免除科目がある資格が目指しやすいでしょう!
資格を組み合わせだけでは業務に生かされない
ダブルライセンスを目指すにあたって、社会福祉士の業務に活かせるかどうかを検討する必要があります。
資格の組み合わせによっては、充分に業務に生かされないことも想定されます。そのため、相性の良さを考慮することが大事です。
上記でご紹介した社会福祉士と相性が良い資格を参考にしてみてください。
数多くの資格がありますので、自分が携わりたい分野に焦点を絞って目指す資格を探してみましょう。
ダブルライセンスで広がる社会福祉士が活躍する場所
社会福祉士の他に資格を取得することで、活躍する場所が広がります。
こちらでは、ダブルライセンスで広がる各分野の職場についてご紹介します。
高齢者施設
老人ホームを主として高齢者施設で活躍することができます。少子高齢化社会の日本は、社会福祉士の需要がさらに高まっています!
高齢者が施設に入所する前の面談や退所手続き、利用者やその家族の相談業務を担います。また、ケアマネージャーとして活躍するケースも多く、ケアプランの作成も携わることがあるようです。
介護サービスを直接行うというよりは、利用者が必要とするサービスを提案する立場となります。
障害者福祉施設
身体障害者や精神障害者、知的障害者などあらゆる障害を抱えている方に対する支援活動を行います。
上記で述べた精神保健福祉士が活かせる分野となります。
主に、日常生活の自立や就労などの訓練が障害者福祉施設で勤務する社会福祉士の業務です。また、関連機関と利用者の橋渡しも行います。
利用者が自立した生活を送れるように、より専門的なスキルが求められます。
医療機関
主に、病院を主とした医療機関で活躍することも可能です。医療機関で勤務する社会福祉士は「医療ソーシャルワーカー」と呼ばれます。患者さんや家族の相談・支援業務が主な業務となります!
症状に関する内容だけでなく、医療費負担による経済的問題に対して相談・支援を行うこともあります。患者さんやその家族の負担を軽減し、あらゆる面での問題解決に努めます。
療養中だけでなく退院後の生活支援や社会復帰援助も担うため、患者さんや家族にとって大きな存在です。
学校・教育施設
小学校や中学校などの教育分野に携わる社会福祉士も多くいます。学校などで勤務する社会福祉士は、「スクールソーシャルワーカー」と呼ばれています。生徒が抱えている日常生活の悩みやいじめ、虐待などの問題を解決へと導く存在です。
似たような職種にスクールカウンセラーがありますが、スクールカウンセラーは心理的なアプローチを行います。一方で、スクールソーシャルワーカーは、生徒が置かれている環境面からアプローチを図ります。
家庭環境に関する相談・支援業務や学級環境の整備などが主な業務です。
児童・母子福祉関係
児童や妊婦または母子家庭の支援も社会福祉士の業務の一つです。ファミリーソーシャルワーカーや母子支援員などという役割があります。
子どものケアや子どもの保護者に対するケアに携わるため、社会福祉士に加えて保育士の資格を保有しているとさらに専門的なケアが提供できるでしょう。
児童・母子福祉関係の施設は、保育所や児童発達支援センター、助産施設、児童養護施設など多くの場所があります。活躍できる場所が多く、就職・転職先の幅も広がります!
司法関係
法律に関する支援が必要な方に対してサポートを行います。司法関係に携わる社会福祉士は、「司法ソーシャルワーカー」と呼ばれています。司法・行政・福祉の面から依頼者の課題解決へと導きます。
主な職場は、地方生活定着支援センターや地方検察庁、法律事務所などです。フリーランスとして活躍する司法ソーシャルワーカーもいます!
行政機関
行政機関で公務員として勤務することも可能です。公務員として所属するためには、社会福祉士の他に公務員試験に合格する必要があります。
雇用や給与面が安定しており、自治体の福利厚生を受けることができるようになります。社会的信用も高まるでしょう!
医療機関や児童福祉施設など配属先によって業務内容が異なります。
分野を広げることで、社会福祉士としての専門性が高まる
社会福祉士と相性の良い資格は、福祉系はもちろんそれ以外の分野にも多くあります。
福祉系やそれ以外の資格を取得することで、携われる分野が広がり、より専門性の高い社会福祉士として活動することができます。相談者からはもちろん、一緒に働くスタッフ達からの信頼度も一段と高まるでしょう。
現在の職業から将来、活躍できるフィールドを広げたい方やキャリアアップ、スキルアップをしたい方は、ダブルライセンスを目指すことも1つの手段としておすすめです。
次の資格を目指す際には、この記事を参考に、相性の良い資格から選択してみてください!