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【介護職は恥ずかしい?】現場の職員は「恥ずかしい」と感じている?
「介護職は恥ずかしい」このように言われてしまうと、ショックな気持ちや憤りを感じてしまいますよね。悲しいことに実際、このように言われてしまったことがある介護職員の方もいると耳にします。
世間の介護職に対するイメージは、低いということなのでしょうか?
「介護職は恥ずかしい」と言われてしまう理由は?
「介護職は恥ずかしい」と言われてしまう理由についてご紹介します。
「誰でもできる仕事」と思われがちである
誰でもできる難しい技術はいらないというイメージから、恥ずかしいと感じる人がいるようです。
このようなイメージを持っている人は…
- 新しい正しい情報を取り入れていない
- 誰でも始められる仕事=誰でもできる仕事
と勘違いしている可能性が考えられます。
介護職は未経験や無資格者を受け入れる事業所が多いですが、様々なスキルが必要となる仕事です。経験がある人ほど誰でもできる仕事ではないと分かりますが、実際に働いたことがない人が誰でもできる仕事だと勝手に決めつけています。
「介護職=3K(きつい・汚い・危険)」というイメージを持っているから
排泄や入浴など業務のなかで汚物を扱うことがあることからこのようなイメージを持っている人がいます。
以前から介護職は、きつい・汚い・危険の頭文字を取って3Kと言われることが多いです。しかし、この3つのKに当てはまる職業は他にもたくさんあります。
介護業界は多くのシステムが導入され始めており、業務改善に努めている事業所が増加しています。
「介護職=3K」というイメージは古い概念です!
残業が多いうえに収入が低いと見下されているから
介護施設で働くと、残業が多いうえに収入が見合っていないと思われがちです。収入が低いということで見下す人がいます。
介護業界は、資格手当や処遇改善加算が定められており、キャリアアップするごとに収入面もアップします。介護職員の待遇面は政府も改善に力を注いでいます。
少子高齢化社会において介護職の需要は増加しており、他の職業と比べても失業の心配がありません!
介護職の主な仕事内容
「恥ずかしい」というイメージを持っている人もいるようですが、介護職は日々多くの業務をこなしています。
こちらでは、介護職の主な仕事内容についてご紹介します。
身体介助(食事・入浴・排泄など)
介護サービスを受ける高齢者に対して、食事や入浴、排泄などの身体介助を行います。
他にも、身体を清潔にするために行う「清拭」や自力で身体の向きを変えられない方の体位を変える「体位交換」、移動のサポートをする「移動介助」も含まれます。利用者の身体に直接触れて介護を行うことを指します。
未経験の人材を採用している事業所も多いですが、身体介助は基本的に資格が必要となる業務です。
特に、訪問介護事業所で勤務する場合、介護に関する資格が必須となっています。
生活援助(掃除・洗濯・調理など)
身体介助と違って、直接利用者の身体に触れずに生活のサポートを行う業務です。清掃や洗濯、調理などの日常的生活において必要な作業のサポートを行います。
無資格者も携わることができる業務ですが、テキパキとした作業が求められます。そのため、普段家事に慣れている主婦の方や子育て経験者の方はスキルを活かせる職種と言えます。
レクリエーションの計画・実行
老人ホームやデイサービスなどの通所型施設では、ほぼ毎日レクリエーションが実施されています。
レクリエーションの計画や実行も介護職の業務の一つです。
利用者が楽しく過ごしてもらうことはもちろん、身体機能の維持・向上という目的もある大事な業務です。ときには、レクリエーションを進行する役割を任されることもあります。
日々の業務のなかでレクリエーションの計画や準備を進めなければなりません。
介護記録の作成
利用者に対して行ったサービス内容や利用者の状況、変化などを記載する介護記録を作成します。
介護記録を残すことは、介護保険法によって義務付けられています。
職員間の情報共有や利用者・家族とのコミュニケーションを深めるための大事な作業になります。また、介護記録は、ケアプランに沿ったサービスが提供できているか確認できる材料です。
記録に記されている情報を基に、ケアの方針が決定されることもあります。
現場で働く介護職員は「恥ずかしい」と思っている?
現場で働く介護職員は、「介護職は恥ずかしい」という思いを抱えているのかどうか見てみましょう。
世間のイメージや実際に言われてしまった経験から感じている人もいる
一生懸命働いているのに、周囲の人から仕事を馬鹿にされるようなことを言われると、ショックを受けてしまいます。
世間の人のイメージはそうなんだと感じてしまうのでしょう!
日々の業務が忙しくて考える暇がなくなる
万が一、「介護職は恥ずかしい」と思うようなことを言われた経験があったとしても、いつの間にか忘れてしまいます。そのぐらい、現場は日々忙しく、いちいちそのようなことを考えている暇はないほどやりがいのある仕事がたくさんあります。
介護の仕事をしたことがない人が勝手にイメージだけで言っているだけなので、気にしなくてOK!
介護職に理解のある人たちとの関りが深くなる
施設の利用者やその家族は、介護職員がどれだけ大変な仕事をしているかを把握しています。さらに、ありがたい存在であると深く感じている人が多いです。
また、キャリアアップするにつれて様々な機関や地域の人たちとも関わっていきます。このような人たちも介護職に就いている人たちの凄さをきちんと理解している人たちです。そのため、「介護職は恥ずかしい」と思っている人たちと関りを持つ機会がなくなります。
これからの社会は、さらに介護のプロを求める人たちが増えていくので、理解がある人たちも増加していくことでしょう!
介護職を選んだ理由は?
続いて、現場の職員が介護の仕事を選んだ理由についてみてみましょう。
こちらでは、厚生労働省の調査を基に介護職を選んだ理由についてご紹介します。
働きがいのある仕事だから
「介護の仕事=働きがいがある仕事」と感じている方が多いようです。調査結果でもこの理由が半数以上を占めています。
働くことで得られる喜びや価値が大きいと感じ、介護職を選んでいる方が多いということがわかります。
自分自身が成長し続けられる職種であり、やりがいを持って働くことができる仕事です。
人のため社会のために役に立てる仕事がしたいから
介護が必要とする方に対してサポートする仕事ということで、人のためや社会のために仕事をしたいと考えて就職している方が多いようです。
介護職は、直接感謝の言葉を言われることが多くあります。利用者やその家族など介護職によって生活のサポート受けている方々から「ありがとう」と言われ、大きなやりがいとなります。
人のため社会のために役に立てていることが肌で感じられる仕事です!
お年寄りが好きだから
元々、高齢者と関わることが好きという方も多いようです。
高齢者と関わることが好きという気持ちが根本にあるため、仕事に対する興味や関心を保ち続けることができるでしょう。また、コミュニケーションのコツを掴んでいる方も多く、利用者との衝突も少ないでしょう。
高齢者とコミュニケーションを取ることが得意という方は、充分に特性を活かせる仕事となっています。
資格や技術が活かせる仕事だから
介護の資格は多岐にわたります手に職をつけて働くことができるので、モチベーションアップにも繋がります。
介護業界は年齢や性別問わずキャリアアップが実現しやすいため、さらに難易度が高い資格を目指すことでスキルを高めることができます。
「介護職は誰でもできる」というイメージを持つ方もいるようですが、高齢者の命を預かる大事な仕事であり、資格を保有していないと携われない業務も多くあります。
介護の知識や技術が身につくから
介護の現場で経験を積むことで、さらに知識や技術が向上します。身についた介護スキルは、プライベートの場でも活かせることができます。
いざ家族が介護が必要となった場合や周囲の人のサポートに活かせるため、大きなやりがいを感じられるでしょう。
介護はいつ必要になるか予測ができない面もあり、経験がないと急な出来事に戸惑ってしまうものです。しかし、介護職の家族が1人いるだけで安心できます。
家族の役に立つことができ、介護職を選んでよかったと感じることも多いでしょう!
介護職に向いている人とは?
介護職は専門的な仕事であるため、必要とされるスキルや向いている性格があります。
こちらでは、介護職に向いている人の特徴についてご紹介します。
人と関わることが好き
介護の仕事は、コミュニケーションが大事です。
利用者やその家族、他の介護職員または他の業種の方など関わる人が多くいます。そのため、元から人と関わることが好きという方は介護職に向いている性格であると言えます。
利用者が適切なサービスを受けられるように円滑に物事を進めなければならない場面が多々あります。
1人で黙々と作業をすることが好きという方よりも人と関わる仕事がしたいという方が適しています。
思いやりがあり、気配りができる
性格が穏やかで些細な部分にも気配りができる方は、介護職に向いています。
このような性格の方は、自然と口調や態度が優しいため、利用者やその家族からも高い信頼を得られます。また、同僚からも信頼され自分自身が働きやすさを感じられるでしょう。
利用者のなかには上手く自分のことを伝えられない方も多いため、どのように感じているのか何を要求しているのかを気付ける人材は現場で重宝されます。
責任感が強い
介護職は、高齢者の命を預かる責任重大な仕事です。常に責任感を持って働くことが求められます。
小さなミスが大きな事故を引き起こす原因となってしまいます。
一つひとつの業務を責任感を持って行うことで、利用者に対して安全な環境を提供できます。
体力がある
介護の仕事は、肉体労働も多く体力が必要となります。職員が健康でなければ良質な介護サービスを提供することができません。
24時間体制で介護サービスを提供している施設は、夜勤に入ることも多く生活リズムが不規則になりがちです。精神的なストレスを受けることもあるため、心身ともに健康的な人が望ましいです。
利用者は免疫力が低下している方もいるため、万が一自分が体調を崩すとうつしてしまう可能性もあります。
体が資本となる仕事ですので、介護職を目指す方は体力をつける工夫も必要となるでしょう!
自分の心のケアや気持ちの切り替えが上手い
介護の現場では、日々様々な出来事が起きています。
「ありがとう」と嬉しい言葉を貰うことも多いですが、ときには理不尽なことを言う人に出会うこともあります。また、人の死に向き合う場面に遭遇することもあります。
傷つき、精神的なダメージを受けることもありますが、気持ちの切り替えをすることが大事です。
ストレス発散や自分の心のケアが上手な方は、介護職に向いている性格であると言えます。
キャリアアップを目指している
介護業界は、キャリアアップに年齢や性別の制限がありません。また、様々な分野で活躍する場所があり、なかには独立・開業をしている方もいます。
介護職としてさらにスキルを向上していき、キャリアアップを希望している方はやりがいを持って働き続けられるでしょう。
日々新しい情報や技術が更新される業界ですので、学び続ける意欲を持ち続けることも必要となります。
恥ずかしいと思わなくていい!介護職の魅力について
介護職に対して、恥ずかしいと感じている人もいるようですが、介護職は恥ずかしい職業では全くありません。
こちらでは、介護職の魅力についてご紹介します。
高齢者や社会に貢献できる
この部分に大きなやりがいを持って働いている方が多いです!
少子高齢化社会の現代において、家族だけで介護をするということは限界があり、助けを求めている人が多くいます。家族の介護と仕事を両立することが難しく、退職・転職を余儀なくされている人もいます。
介護職に就くことで、このような人たちを助けることが可能です!
介護の仕事は多岐にわたり、介護ケアを行うだけでなく、介護保険に関することをサポートしたり、様々な相談を受けてサポートをすることができます。いろんな面から困っている人たちをサポートできるので、やりがいや魅力を日々感じながら働ける仕事です。
介護のスキルを身につけると家族の介護に役立てる
家族の介護はいつ必要になるか分からないものです。いざ家族の介護に直面したときに、どのようにしたらいいのか分からなくて困ってしまう人も多いです。
介護業界で働いている経験があると、必要な手続きやケアの知識を持っているため、早く行動することができるでしょう。このように介護のスキルを持っている家族は、非常にありがたい存在です。
年齢や性別を問わずキャリアアップが望める
男性も女性も介護業界のなかで、年齢問わず長く働くことができるのは現在の情勢から考えても非常に魅力的です。介護系の学校を卒業したばかりの人から、社会経験を積んで転職した人、子育てが一段落した主婦の方など様々な人が現場でキャリアを積んでいます。
さらに、キャリアアップの道も幅広いです。現場で働く職員としてはもちろん、管理職を目指したり、ケアマネージャーやソーシャルワーカーなどキャリアアップの選択肢がたくさんあります。
資格を保有するごとに働ける職場が増える
介護の資格は数多くあります。例えば、ケアマネージャーを取得すると介護施設だけでなく、事業所に所属することができます。
また、社会福祉士の資格を取得し、フリーランスで活躍する人もいます。介護福祉だけでなく、教育や医療など他の分野で活躍する資格もあり、様々な働き方が可能です。
自分が興味がある分野や働き方によって、目指す資格を決めてみるのも良いでしょう!
「介護職は恥ずかしい」という意見は勝手なイメージによるもの!
介護職に対して、誰でもできる仕事と思っていたり、きつい・汚い・危険な仕事、収入が低いと思っている人がいるようです。しかし、これらはその人が勝手に抱いているイメージですので、気にする必要は全くありません。
介護という仕事は、スキルを必要であり、やりがいや魅力がたくさんあります。社会貢献ができ、長く働くことができる仕事というのは、なかなか他にはないでしょう。万が一、介護の仕事に対して失礼なことを言われたとしても、気にせずに誇りを持ち続けてください。