実際どうなの？派遣看護師の仕事内容やメリット・デメリットを徹底解説！

「派遣看護師としての働き方に興味はあるけれど、その実態はどうなのだろう？」と思う方は多いのではないでしょうか。

正社員やパート、アルバイトとは一線を画すこの働き方が、自分にとってのメリットをもたらすのか、それともデメリットがあるのか、気になるところです。そのため、派遣会社への登録を検討する前に、派遣看護師の職務内容やそのメリット・デメリットを理解しておくことが大切です。

今回は、派遣看護師としての仕事内容やそのメリット・デメリットについて詳しくご紹介します。

看護師も派遣で働ける？

結論を述べると、看護師も派遣として働くことが可能です。

こちらでは、看護師が派遣として働く際の仕事内容や給与事情についてご紹介します。

看護師の派遣は違法ではない

看護師が派遣で働くことが不可能だと考えている方もいらっしゃるかもしれません。

派遣看護師が全面的に禁止されていたのは、2006年に派遣法改正が施行されるまでのことです。現在では、一定の条件下で看護師が派遣として働くことが許可されています。

一般的には、医療機関における派遣は禁止されています。

派遣看護師が勤務可能な職場は、有料老人ホームや特別養護老人ホーム、デイサービス、保育園などの施設となります。

ただし、紹介予定派遣や育休・産休による代替、また厚生労働省が指定した僻地・離島にある医療機関に該当する場合は、通常禁止とされている医療機関での労働が認められます。

仕事内容は正社員・パート・アルバイトとほぼ変わらない

派遣看護師は、ほぼ正社員やパート、アルバイトと同様の業務を行います。

採血や点滴、身体介助など派遣だからといって携われない業務は基本的にありません。

ただし、派遣先によって業務内容は変化します。病院やクリニック、介護施設、保育園、一般企業など派遣先の種類は幅広いです。

対応する患者さんや利用者さんが職場によって違うため、求められるスキルや対応方法は異なるでしょう。

給料は時給制

派遣看護師の給料は、パートやアルバイトと同じく時給制です。

時給相場はおおよそ1,200円〜2,000円ですが、勤務する地域によって差があります。

東京や大阪などの大都市は2,000円以上というケースもあり、地方になると1,200円〜1,500円程度が相場です。これは、地域の物価や需要供給の影響が大きいため、地域による時給格差は仕方がない部分ではあります。

ただし、一部の派遣会社や派遣先では、時給2,500円以上という好条件を設定している場合もあるようです。

派遣看護師として働く5つのメリット

派遣看護師という働き方を選択すると、実際にどのようなメリットが生じるのでしょうか？

ここでは、派遣看護師として働くメリットを5つご紹介します。

時間や働き方の融通が利く

派遣という働き方の最大のメリットは、働きたい時間や日数を自由に申し出ることができる点です。

「日勤だけ」や「週に3日だけ」といったように、自分の都合に合わせて働くことが可能です。正社員である場合、就業規則により所定労働日数が定められています。そのため、すべての希望通りに休日を取得できるわけではありません。

• プライベートを優先させたい
• 子育てと仕事を両立したい
• 特定の期間だけ働きたい

という方にとっては、派遣の方が働きやすいと感じられるでしょう。

パート・アルバイトよりも時給が高い

派遣看護師は、パートやアルバイトよりも時給が高く設定されていることが多いです。これは、看護師に限らず他の業種においても、パート・アルバイトよりも派遣の時給が高く設定されています。

同じ時間労働しても、パートやアルバイトよりも収入を得られるという点は大きなメリットであると言えます。

夜勤がある職場の場合、1回夜勤に入る毎に手当が支給されるため、高収入を目指すことも可能です。

人間関係のストレスが軽減される

派遣看護師は、勤務期間が定められています。

直接雇用されていないため、派遣先では外部の人という認識を持たれやすいです。そのため、職場の人間関係問題に巻き込まれにくいです。

期間が限られているため、合わない人と無理に合わせる必要はありません。

• 職場の人間関係にストレスを感じていた方
• メリハリをつけた働き方を望む方

にとっては、メリットに感じられるでしょう。

気軽に職場を変えられる

万が一、「この職場は自分に合わない」と感じた場合、他の派遣先に移ることができます。

直接雇用の場合、退職手続きや転職活動といった多くの手順を踏まなければなりません。それに比べて、派遣なら気軽に職場を変えることができます。

これは派遣だからこそのメリットです！

人間関係や職場環境、労働条件などが合わなくても、長く働き続ける必要がありません。

さまざまな職場で経験を積める

派遣の特性上、短期間で別の職場に移ることができます。

看護師の派遣先はさまざまな分野があるため、いろいろな現場を経験したい方にとってもメリットが大きい働き方です。病院やクリニック、介護施設、保育園など、活躍できる場所が多く、職場によって必要となるスキルが異なります。

様々な職場を経験することで、自分の適性や今後のキャリアなどをより深く理解することができるでしょう。

派遣看護師として働く5つのデメリット

派遣看護師は比較的自由な働き方が可能で、数多くのメリットが存在します。一方で、デメリットと感じる部分も存在することでしょう。

ここでは派遣看護師として働く際のデメリットを5つ紹介します。

長期間同じ職場で働き続けることができない

多くの場合、派遣看護師は1年程度、長くても3年で他の職場へ移ることが多いです。

ずっと同じ場所で働きたいという方にとっては、この契約期間の短さがデメリットと感じられることでしょう。職場の人間関係や環境が自分の希望通りだった場合、離れるのが惜しく感じます。

ただし、派遣先によっては正社員への転職が可能な場合もあります。

時給や労働時間などが派遣時とは変わりますので、自分にとってのメリットを見定めることが重要です。

職場ごとのルールに慣れるまでが大変だと感じる

派遣看護師は、職場が変わる度に新しいルールを覚える必要があります。これは職場特有のルールを把握することが大変だと感じる方にとってはデメリットとなりえます。

同じ分野であっても、ローカルルールに戸惑うこともあるでしょう。そこで求められるのは臨機応変に対応する力や柔軟な対応力です。

ボーナスがない

派遣看護師はパートやアルバイトに比べて高時給である一方、ボーナスがないという特徴があります。時給は高いですが、ボーナスがないためトータルの年収を比較すると、正社員より収入が低くなることもあります。

2020年の派遣法改正により「同一労働同一賃金」が導入されており、待遇の差が少しずつ改善されています。

入職時から即戦力として求められやすい

看護師としての一定のスキルを事前に身につけておくことが求められます。

派遣看護師は基本的に即戦力として見られることが多く、育休や産休を取得している職員の代わりや人員補佐のために派遣を要請している職場がほとんどです。そのため、丁寧に研修を受けることができる職場は少ないかもしれません。

派遣会社に自分ができること、そしてできないことを明確に伝えておくことも重要です。

正社員と同じ福利厚生を受けられないケースもある

派遣先では正社員のような福利厚生を受けられないケースもあります。しかし、派遣会社の福利厚生を享受することは可能です。派遣会社を選ぶ際は、福利厚生の内容を比較することも一考に値します。

さまざまな職場でライフスタイルに合わせた働き方が可能

派遣看護師は、働きたい時間や日数に合う職場を選ぶことができます。給与面においても、高時給であるため、高収入を目指すことも可能です。

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