特別養護老人ホーム カーサ・川口(社会福祉法人カナの会)施設長
中田伶様
特別養護老人ホーム カーサ・川口(社会福祉法人カナの会)主任
関根悦子様

面接ではわからない人柄・スキルを現場で確認。カイテクを直接雇用につなげる採用ルートに

埼玉県川口市にある特別養護老人ホーム カーサ・川口は、2020年に開設したユニット型特養です。同施設では、派遣に頼らず直接雇用の職員を中心に運営する方針を掲げています。一方で、求人媒体やホームページだけでは応募が集まりにくく、新たな採用接点をどうつくるかが課題でした。

こうしたなか、2025年6月に導入したのが介護・医療・福祉領域に特化したスポットワークサービス「カイテク」です。スポットワークを通して人柄やスキルを見たうえで、常勤採用につなげる流れが定着。導入から約1年で10名が直接雇用に切り替わりました。

カイテク導入の背景やワーカーの受け入れ体制、採用につながる活用方法について、特別養護老人ホーム カーサ・川口 施設長の中田伶様、主任の関根悦子様に伺いました。

  • 導入前の課題

    派遣を使わない方針のなかで、直接雇用に
    つながる人材接点を増やしたかった

  • 導入後の姿

    カイテク経由で年10名を直接雇用。
    現場との相性を見極め、パート・常勤採用に
    つなげている

目次

系列施設での活用をきっかけに、直接雇用につながる手段としてカイテクを導入

中田様当施設は2020年に開設したユニット型の特別養護老人ホームです。1ユニット10名、全10ユニットで、100名の入居者様を受け入れられる体制を整えています。現在の職員数は全体で約70名。常勤が18名、非常勤が52名ほどで、非常勤はすべて直接雇用のパートスタッフです。

当法人の特徴的な点として、派遣スタッフを利用しない方針があります。開設当初は人手が足りず、当施設でも派遣スタッフにお願いしていた時期はありましたが、施設運営にとってプラスになっているとは言い切れない部分があり、現在は利用しない判断をしています。

背景には、人件費の面だけでなく、施設として大切にしたい関係性のつくり方があります。派遣で来られる方の場合、どのような方が来るのかが事前に見えにくく、契約期間も限られるため、施設の方針や入居者様への関わり方を共有しきれないまま勤務が終わってしまうこともあります。私たちとしては、できるだけ長く関わっていただける方と一緒に、入居者様との関係を築いていきたい。そうした考えから、直接雇用のスタッフを中心にした体制を大切にしています。

中田様きっかけは、系列施設の特別養護老人ホーム カーサ・八千代から紹介されたことです。カーサ・八千代では当施設に先立ってカイテクを活用していて、スポットで来てくれたワーカーさんを直接雇用に切り替えるケースが増えていると聞きました。当施設も派遣スタッフを使わず、直接雇用のスタッフを中心に運営しているため、単に人手不足を補うだけでなく、採用につながる接点を増やせる点に魅力を感じました。

通常の採用活動では、面接だけでその方の働き方や入居者様への接し方まで見極めるのは難しいものです。その点、カイテクであれば実際にスポットワークで勤務してもらい、実際の現場で人柄やスキルを確かめることができます。一緒に働いてみて、当施設と相性が良さそうだと感じた方には、こちらから直接雇用のお声がけをすることができる。派遣に頼らない当施設の方針とも合致する仕組みだと感じ、導入を決めました。

関根様カーサ・八千代で先に活用していたこともあり、導入そのものへの不安はあまりありませんでした。法人内で成功事例が共有されていたので、「こういう使い方ができるんだ」というイメージを持ちやすかったと思います。また、カイテクは介護資格を持つ方が来てくれるので、その点でも大きな不安はありませんでしたね。

マニュアルと丁寧なサポートで「何度も働きたい職場」を目指す

中田様職員のシフトが確定したら、人手が必要になりそうな時間帯を確認してカイテクで募集を出します。募集する人数はゼロの日もあれば、多いときで3名程度に来ていただく日も。勤務時間は、お願いしたい業務や時間帯に合わせて柔軟に設定しています。1時間だけの短時間募集もあれば、3〜4時間や1日単位での募集もあります。

前日や当日に急な欠勤が出た場合は、ギリギリまで追加募集をかけながら、施設内の職員でどう回すかも並行して考えます。それでも、必要な時間帯に絞って募集を出せるようになったことで、人員調整の選択肢は以前より広がりました。

関根様入浴介助に入ってもらうことが多いですね。入浴はどうしても職員の手が必要になる業務なので、職員だけでは回しきれない日もあります。そうしたときに、カイテクのワーカーさんにサポートとして入っていただけると現場としてはとても助かります。

そのほか、有休が重なって職員の数が少ない日には、食事介助やトイレ介助など、その時間帯で手が足りない業務をお願いすることも。ユニットごとに入居者様の状態や必要な介助の内容は違いますし、どこまでお任せできるかもワーカーさんによって異なります。そのため、最初に対応できる業務を確認したうえで、その日の人員状況に合わせてお願いする業務内容を決めています。

関根様初めて来るワーカーさんでも動きやすいように、各ユニットでマニュアルを用意しています。時間帯ごとの業務の流れや、担当ユニットで気をつけることを確認できるようにしており、まずはそれを見ながら入っていただきます。

マニュアルがあるとはいえ、初回からすぐに1人で業務をお任せすることはありません。基本的には職員と一緒に動いてもらい、入居者様の状態やユニットごとの動きなど、マニュアルだけではわからない部分をその都度伝えながら、少しずつ慣れてもらうようにしています。現場の職員同士でも声をかけ合い、ワーカーさんが迷わず動けるようにサポートしています。

こうした取り組みもあってか、ワーカーさんから勤務後のコメントで「やさしく教えてもらえた」「楽しかった」といった声をいただくことも多いです。初めての施設に入るワーカーさんにとっては、業務内容だけでなく、職員の雰囲気や声のかけやすさも大事だと思います。

一方、何度か来てくれるワーカーさんであれば、施設の流れやルールを理解しているため、毎回一から説明する必要がありません。こちらもその方の動き方や得意な業務が分かってくるので、「この業務なら安心してお願いできる」という判断がしやすくなります。

面接だけではわからない人柄や相性をスポットワークを通して確認

関根様よくありますね。実際、職員から「あのワーカーさんは直接雇用にしてほしい」「スカウトしてください」と声が上がることも多いんです。リピーターの方で、現場として「この方なら安心してお願いできる」と感じた場合に、こちらから「うちで働きませんか」とお声がけしています。

資格をお持ちの方であれば、基本的な介護スキルは備わっているはず。そのうえで私たちが重視しているのは入居者様への接し方です。声のかけ方や対応の丁寧さ、職員とのコミュニケーションの取り方は、一緒に働いて初めて見えてくる部分がある。カイテク経由で来てくれる方なら、人柄や働き方を見たうえで声をかけられる安心感があります。

ワーカーさんにとっても、当施設の雰囲気を知ったうえで直接雇用を考えられるので、話が進みやすいのだと思います。直接雇用を打診すると前向きに受け止めてくれる方が多く、「スポットワークで複数の施設を回るよりもパートで腰を据えて働きたかった」という声もよくいただきます。

中田様 通常の採用では、面接だけで判断するしかありません。どの方も面接では良い印象を与えようとしますし、実際に働いてみると話が違ったというケースも少なくない。カイテク経由であれば何度か一緒に働くうちに、その方の素の状態が見えてきます。施設側にとっても、ワーカーさん側にとっても、お互いを見極めたうえで雇用に進めるのは大きな違いだと感じています。

中田様カイテクから直接雇用に切り替わった方は10名います。内訳はパートスタッフが9名、常勤が1名です。最近のパート採用は、ほぼカイテク経由ですね。系列施設のカーサ・八千代でも、当施設の倍以上のスタッフが直接雇用に切り替わっているとのことで、法人全体の採用ルートとして機能している実感があります。

これまで当施設のHPや求人媒体、ハローワークなどにも求人を出していましたが、なかなか応募につながらない状況が続いていました。従来の求人媒体だけでは、地域で介護職を探している方に情報が届きにくかったのだと思います。

その点、カイテクを使うようになってからは、求人媒体ではアプローチできなかった方とも出会えるようになりました。地域で介護職の仕事を探している方は意外と多いのだと、導入してから気づきましたね

中田様引き続き、必要な時間帯の人手を補いながら、直接雇用への接点としても活用していきたいと考えています。派遣に頼らず、直接雇用のスタッフを中心とした運営方針は今後も変わりません。

カイテクは、単に人手不足を補うだけのサービスではなく、施設側もワーカーさんも、実際に一緒に働きながらお互いを知れる入口になっています。スポットで現場に入ってもらうなかで、施設の雰囲気や業務内容を肌で感じられるからこそ、その先の直接雇用についても、双方が納得したうえで決められる点は大きな魅力だと感じています。

今後もワーカーさんに「カーサ・川口でまた働きたい」と感じてもらえる受け入れ体制をつくりながら、長く一緒に働いてくださる方との出会いを積み重ねていきたいです。

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