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事業所やスタッフの雰囲気の可視化のための活用で、よりよいサービス提供につなげる

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デイサービス

有限会社
リハビリの風

カイテクを運営するカイテク株式会社のスタッフが送る、取材活動シリーズ【カイテクを通じて出会った素敵な事業所様】。
さて、第二回目は、東京都港区南麻布にて地域密着型デイサービスを運営されている【有限会社リハビリの風エンジョイ麻布】の阿部施設長にお話を伺いました。

デイの必須業務である送迎の外注を検討したことも

――西原(取材者)  阿部施設長、youtubeに引き続き、今回も取材のご協力頂きありがとうございます!

阿部施設長(以下、敬称略) そういえばyoutubeも撮りましたね!カイテクがこれでさらに広まって、私たちもいろんなワーカーさんとの出会いがあれば嬉しいです。

――ありがとうございます。カイテクへのご理解も深い阿部施設長のお話が伺えて光栄です。youtubeでお聞きしたことと重なる部分もあるかも知れませんが、より詳しく伺いたいと思いますのでよろしくお願いします。

阿部 よろしくお願いいたします。

――早速ですが、カイテクリリース後すぐに使っていただいたのがリハビリの風様であったとも伺いました。どんなお仕事で募集されましたか?

阿部 当初いろんな業務への可能性を考えていましたが、中でも運転だけをしていただけるようなドライバーとして募集をしました。最近は交通機関が充実して運転免許を持っていない方も多いので、デイの必須業務であるドライバーの確保はなかなか大変なんですよ。
タクシーや配送業者のドライバーとの業務提携も考えてみたりしていたくらいで。

――運転業務とは驚きです。確かに運転免許を持っている方って特に関東圏は減ってきている気がしますよね。とはいえ、他業界との業務提携を検討するくらいドライバーの確保が難しいのですね。

阿部 そういう時代なんでしょうね。カイテクを知る前から、運転業務だけでなく他の業務でも、デイサービスの規模によっては1人採用する人件費を考えると、忙しいコアタイムにスポットで来てもらえる方がありがたいと考えていたところでした。
そんな中、カイテクに出会えたので、「これだな!」と思いました。

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――確かに考えてみると、シンプルに運転してくれたらいいってことですよね。ただ、デイサービスの送迎となると、面識も訪問したこともないご利用者様のご自宅に伺うわけですが、不安な点はありませんでしたか?

阿部 やはり初めての事業所の、初対面の御利用者様のご自宅に行ってもらうわけですから、どうお願いするかは事前に考えましたね。

――そうですよね。具体的に工夫された点を教えてください。

阿部 例えば採用において、新卒スタッフが入職したらどんな事業所でどんな方と関わるか、スタッフとして役割をどう担うかを必ず研修して、丁寧にお仕事を教えますよね? それと一緒かなと思いました。
なので、土地勘や場所はGoogleマップや付近の細かい地図を出しておいて、担当を割り振って、1日の流れや業務ごとの流れとお願いする点をお伝えして、業務に入ってもらいました。

そもそも運転業務だけでなく、「初めての業務を初めての人にお願いする」という点においては、「何をお願いするのか」、「どういった役割を担ってもらうか」を検討したり、それを伝える研修をしたりすることはどの業務も変わりません。
カイテクも単発でお仕事を依頼するという性質上、そこは必要だと思っています。

カイテクで今後の人材確保を見据えた【業務整理】や【マニュアル化】を進めるきっかけに

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――事前に当日のシミュレーションをされていたということですね。でもおっしゃったように、スタッフが入職した時と同じ感覚ですよね?

阿部 来てくれるのは介護の有資格者だし、運転免許は持っているから人を乗せて運転することが可能な人が来てくれることは間違いないわけです。
また、事前に準備もしていた上スタッフも車に同乗するので「運転をして欲しい」という当初の狙いにしっかりマッチしてくれましたね。
しかも、たまたま来てくださった方が、介護タクシーのご経験がある方で偶然でした。

――すごい偶然ですね!でも事業所様側として、なによりシミュレーションや事前準備をされていたことはすごく重要なことだったように感じます。

阿部 1日の業務の流れを時系列で記載したり、送迎のルートをお伝えしたりするために実際には紙でお渡ししました。
今回作成した物は、今後人材を確保する上で業務もマニュアル化しておかないといけないし、スタッフも業務指導をしなければいけなくなるという点において、その練習にもなり良いきっかけになったと思います。

カイテクでもらった事業所の評価は、ご利用者様の獲得や求人に繋がるリアルな指標

――貴重な付加価値も生まれて弊社としても大変光栄です。

阿部 使ってみて感じるメリットとして大きなものでした。

――実際に使ってみて得られるメリットは他にもありましたか?

阿部 カイテクのシステム上、事業所側はワーカーさんから評価として星をもらいますよね?あれは事業所の一つの指標としてすごくいいと思います。
カイテクを利用する目的は人材確保がメインかと思いますが、例えば仕事を探すときに事業所側からの企業説明を受ける時、事業所の職員から「私たちの事業所はいい事業所です」と言われても、その情報を100%鵜呑みにすることはできませんよね。
でもカイテクの評価は実際に働いたワーカーさんが評価をつけてくれるので、結構リアルな評価だと思います。
求人だけでなくて、御利用者様に対してもこの評価は大事で。

うちの事業所はリハビリをメインとしていながらも、身体機能の向上というよりは、御利用者様のADL(Activity of Daily Living:日常生活動作)やQOL(Quality Of Life:生活の質)を大切に考えています。
その上でここに来る御利用者様にとって、楽しい雰囲気でその時間を過ごしていただくことは重要なキーワードになってきます。

カイテクで来てくれたプロのワーカーさんの視点から見て、低い評価をつけられた事業所がいいサービスを提供できている可能性は低いわけで。
そういった部分でも、外部の方の目が入るのはスタッフにとっても御利用者様にとっても、そして企業側にとって特に重要なメリットになると考えています。

なかなか外部から評価をもらう機会もそんなにないと思うので、いいきっかけになるのではと思います。正直、評価見るのは怖いですけどね。

――評価見るのは怖いですよね。でもそういった形で誰かに評価されて、自分達の事業所がどう見られているかを考えるきっかけは、これからの事業の運営や経営においても必要なことですよね。

阿部 情報社会ですから、外部の声に耳を傾けることは、私をはじめスタッフのモチベーションにも繋がると考えています。

カイテクは取り組みが評価として見えてモチベーションに繋がるツール

――ありがとうございます!他にもカイテクの利用の仕方で、今後検討していきたい事があるというお話を伺いましたが、その内容について詳しく教えて頂けますでしょうか?

阿部 コロナの影響もあるので、落ち着いたら目の前の人材の不足を補うだけでなく、定期的にカイテクでお仕事を出していきたいと考えています。
人材確保は必要な時にすぐ確保できるものではないと思っています。

カイテクはもちろんそれもできるけど、一度来てくれた方が再度来てくれる可能性も大いにあるので、必要になった時に来てくれたことがある人が即戦力として来てくれたらなおいいと思います。

また、今のところカイテクでお会いした方は皆さんいい方ばかりなので、利用者さんやスタッフへのいい刺激にもなったり、施設としての風通しも良くなると考えています。
その上で今のうちに業務の指導の仕方なども身に付けてもらっておくと、採用活動に取り組む上でも安心できると考えています。コストという点でも、使った分だけなのでさほど気にならないですね。

――急な時に使えるし、人が足りている時だからこそこれからの人材確保を見据えた体制作りや業務の見直しなどにも活用できるということですね。カイテクを今後使いたいと考えている事業所様に何かアドバイスがあれば教えてください。

阿部 シンプルに事業所のPRにもなると思います。カイテクはまだ新しいサービスですが、ワーカーさんも新たな取組みをしている事業所さんに魅力を感じることもあります。ですから事業所は「新サービス導入」という先進性も出せるのではないでしょうかね。

他にもさっきの評価の部分も、今後カイテクが広がっていけば「カイテクで星3つ事業所!」みたいな、どこかの飲食店の検索サイトのような見え方もすると思いますし。それに向けて取り組めば事業所としても、さらにいい事業所になっていくのかなと思います。

――新たな視点からのカイテクの良さも感じることができました。ありがとうございました!

阿部 カイテクが広がっていくことは業界全体にも事業所にとっても大きなメリットになるので、期待しています!

取材者・西原のコメント

今回取材させていただきました阿部施設長、お話も面白くユーモア溢れる方でした。ご自身が理学療法士であることもあり、リハビリに対する想いが熱い方でありながらも、「御利用者様にとって本当に良いものは何か」を常に考え、スタッフ間の連携や事業所のあり方にも視点を置いて、取り組まれているお姿がすごくかっこよかったです。

スタッフ間でも笑顔で会話されている場面を目にすることが多く、「雰囲気が大事」というワードは実践の中から出てきているのだと伺えました。

私自身も老後はこんな事業所と出会えたらいいなと思える事業所様でした。いや、出会える社会を作っていかなきゃ!
頑張ろう未来の介護ワーカー!!

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