【看護師から別の仕事に就くには？】転職を成功させる3つのポイント

看護師以外にも、違う仕事をしてみたい

看護師から別の仕事に転職するには？

などと悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

ただ、看護師からどんな仕事に転職できるか分からないという方も少なくないはず。

今回では、看護師の転職先でおすすめの仕事や、看護師から別の仕事への転職を成功させるポイントをご紹介します。

看護師から別の仕事への転職を考える理由

現在、看護師として働いている人が転職しようと思ったとき、多くの場合は別の職場で「看護師として働く」という選択をするのではないでしょうか。

一方、看護師から別の仕事への転職を考える人も一定数います。ここでは看護師の離職率や退職理由など、近年の動向を見ていきましょう。

既卒採用者の離職率は 17.7％

日本看護協会による「2021年 病院看護・外来看護実態調査」では、正規雇用の看護師の離職率は10.6%、新卒採用者は8.2%、既卒採用者の離職率は14.9%という結果となりました。

また、2020年度の退職者のうち、新型コロナウイルス感染症に関した退職数は「0人」という回答が全体の8割ほどを占めており、新型コロナウイルス感染症による退職への影響はさほどないことが分かります。

一方、看護師の退職理由としては以下のような項目が挙げられます。

• 出産・育児
• 結婚
• ほかの仕事への興味
• 人間関係超過勤務が多い
• 体力的な負担が大きい

など

参考：日本看護協会｜2021 年 病院看護・外来看護実態調査

看護師の資格を活かせる仕事4選

看護師の資格を活かしながら、病院で働く一般的な看護師とは違った働き方をご紹介します。

一般企業で働く産業看護師

一般企業で働く看護師は「産業看護師」や「企業看護師」と呼ばれています。産業看護師は企業に勤める社員が健康で働けるようサポートします。

具体的には、日ごろのメンタルヘルスを含む保健指導や健康相談、健康教育など、企業の中で健康に関わる幅広い業務を担います。

保育園看護師や保健室看護師

保育園や学校の保健室に勤める看護師は、子どもたちの健康管理はもちろん、職員の健康、保護者・家庭の健康を守ることです。

子どもの健康管理では、けがや病気への対応、アレルギーを持つ園児、児童のサポート、園外保育、校外学習への同行などを行います。

自分自身の子育ての経験が活かせる仕事でもあります。

看護師養成所の教員

看護師養成施設や、看護系大学などで教鞭をとる看護教員という道もあります。一方、机上だけでなく活きた知識を生徒に伝えるため、一定年数の看護経験を問われることも多いでしょう。

看護師の経験を活かしてフリーランスとして働く

少し変わった働き方として、看護師の経験を活かしてフリーランスで働くという選択肢もあります。たとえば、在宅でできる仕事の一つに「医療ライター」があります。医療系の記事のように専門的な知識を必要とする仕事は、記事の単価が高くなる傾向にあります。

看護師におすすめの他職種の仕事4選

直接、看護資格が必要となる仕事ではありませんが、看護師が転職する際、おすすめの他職種の仕事についてご紹介します。

事務職

看護師の転職先でまず挙がるのが事務職です。

事務職は一般企業において、書類の作成や処理、ファイリングや整理、データ入力、電話応対、来客応対などの業務を行います。事務職では特に必要な資格もないため、未経験でもチャレンジしやすい仕事であるといわれています。

ただし、基本的なPCスキルは必要となりますので、PCの操作に慣れていない方は就業前に少しでも慣れておくようにしましょう。

営業職

 営業職の仕事は、自社のサービスや製品を提案、売り込みをして購入してもらうことです。

コミュニケーション能力の高い看護師は営業職との親和性も高いといえます。また、営業職に就くためには、資格は特に必要ありません。

看護師から営業職に就く場合、医療に関する専門知識を活かすことができるため、医療関連企業に勤めることも多いです！

介護士

看護師が介護施設やデイサービスで働くとき、看護師として働く場合と、介護士として働く場合が考えられます。看護師は介護士と連携しながら、入居者・利用者の健康管理や医療行為を行います。

一方、介護士として働く場合は、医療行為は行わず、施設利用者の生活全般のサポートが中心となります。具体的には、食事、入浴、排泄、更衣、移乗介助などを行います。

利用者の生活そのものに寄り添って介護を行うことが特徴です！

コールセンター

看護師としての経験を活かし、コールセンター働くことのできる仕事もあります。看護師は基本的な医療の知識があり、コミュニケーション能力も高いため需要は高くなっています。

特に、ここ数年は新型コロナウイルス感染症に関連したコールセンターで看護師を募集している自治体、企業も数多くあります。その場合、自宅療養中の新型コロナウイルス感染者への体調モニタリング、モニタリング結果の入力、自治体や関係各社との連絡や報告、調整などの業務を行います。

看護師から別の仕事への転職を成功させる3つのポイント

看護師から別の仕事への転職を成功させるためには、どのような点に気をつければよいのでしょうか？

看護師から別の仕事への転職を成功させるポイントを以下の3つにまとめました。

• 優先順位を明確にする
• 看護師経験からアピールできる点を洗い出す
• 複数の求人サイトで比較・検討する

一つずつくわしく見ていきましょう。

優先順位を明確にする

転職する際、自分の希望する条件の優先順位を明確にしましょう。

たとえば、「希望の年収をもらえる」「勤務時間が決まっている」などの条件を思いつく限り書き出してみます。また、可能であれば「希望の年収をもらえる」でも「最低〇〇万円以上」など、それぞれの条件を具体的に書きこんでいきます。

次に、書き出した条件の横に優先度が高い順に番号を入れていきます。このとき、優先順位の高いものが転職先選びの軸となります。また、書き出した条件のなかに「よい人間関係」など、現在の職場でも改善の余地がある項目が出てくるかもしれません。

もし、現在の職場への働きかけで改善されるものがあれば、もしかしたら「転職する」という選択そのものを見直す必要が出てくるかもしれません。

看護師経験からアピールできる点を洗い出す

どんな仕事でも看護師としての経験は活きてきます。しかし、アピールの仕方次第では採用結果に大きく関わってくるでしょう。

看護師経験を経てアピールできる点を、一度洗い出してみましょう！

看護師の経験からアピールできる点としては

• コミュニケーション能力
• 体力、精神力
• 協調性
• タスク管理能力
• 向上心

などが挙げられます。

応募する企業によって、重視する人柄や資質は異なります。そのため、洗い出したアピールポイントから応募先の企業にマッチする資質を選択し、応募先の企業に伝えるようにしましょう。

具体的なエピソードを添えると説得力が増します！

複数の求人サイトで比較・検討する

転職サイトは数多くありますが、一つのサイトしか使わない場合、ほかのサイトの求人を見ることはできません。

また非公開の求人も多く、転職サイトに登録していないと、希望の条件と合う求人を見つけにくいでしょう。選択肢を広げるためにも、複数のサイトを並行して使い、比較・検討しましょう！

転職を検討している看護師の方には、「カイテク」の活用もおすすめです。

看護師の経験を活かして自分らしい働き方を実現しよう

看護師の転職先としては、資格を活かした仕事だけでなく、別職種であっても看護師の仕事をするなかで経験したことを活かしながら働くことができます。

また、転職を成功させるためには

• 優先順位を明確にする
• 看護師経験からアピールできる点を洗い出す
• 複数の求人サイトで比較・検討する

などがカギとなります。

本記事を参考に、看護師の経験を活かしながら自分らしい働き方を実現しましょう！