【大学生向け】老人ホームバイトを始める際のメリット・デメリットとは？働く前の心構えなども解説！

老人ホームのバイトは、飲食業やコンビニと比べて時給が高い傾向にあります。そのため、大学生の中には老人ホームでのバイトを希望する方もいらっしゃるでしょう。しかし、介護は高齢者の命を預かる重要な仕事ですので、軽い気持ちで始めることはおすすめできません。

万が一、事故や事件が発生した場合、法的な罰則を受ける可能性があるからです！

今回では、老人ホームバイトのメリットとデメリットを詳しく紹介します。

介護のアルバイトがご自身に適しているかどうかを判断する参考にしていただければと思いますので、ぜひ最後までお読みください。

老人ホームのアルバイトは大学生でもできる

老人ホームのアルバイトは、大学生でも応募が可能です。

「求人ボックス」などの求人情報サイトには、東京都内だけでも学生向けの介護バイト求人が2万件以上掲載されています。訪問介護、デイサービス、小規模多機能型施設など、様々な職場が学生の応募を歓迎しています。

法律上、18歳未満は夜勤ができませんが、日勤であれば学生でも介護のアルバイトに従事することが可能です。

大学生でもできる老人ホームアルバイトの仕事内容

大学生でも介護のアルバイトはできますが、業務内容には制限があります。

具体的には以下の仕事が担当できます。

• 介護補助
• レクリエーション
• 見守り

アルバイトを始めてから後悔しないためにも、ぜひ参考にしてください。

介護補助

介護補助とは、有資格者が行う業務以外のサポートをする仕事です。

無資格者は、食事介助や排泄介助、入浴介助などの身体介護を行うことはできません。そのため、食事の配膳や掃除、リネン交換など、利用者の身体に直接触れない業務を担当することになります。

多くの大学生は資格を持っていないため、介護補助の仕事が主な業務になることが予想されます。

レクリエーション

レクリエーションは、資格がなくても担当できる業務の一つです。そのため、大学生のアルバイトがゲームの進行を行ったり、実際に参加したりしながらレクリエーションを盛り上げる職場もあります。中には、ギターやマジックなどの特技を活かして、自分の趣味を披露する方もいます。

レクリエーションができる職場であれば、自分の強みを活かして働くことができるでしょう。

見守り

介護施設では、見守りも重要な業務の一つです。

見守りとは、援助が必要な利用者の近くで、職員がいつでも対応できるように待機している状態を指します。

高齢者は一般の方よりも転倒や誤嚥を起こしやすいため、介護職員が常に注意を払い、事故が起こらないように見守る必要があります。

見守りを行う際は、食事中や談笑中でも、常に利用者に意識を向けておくことが求められます。

老人ホームバイトの給与や労働条件

老人ホームバイトの仕事は、勤務帯によって給与や勤務時間が異なります。

ここでは、各勤務帯の給与や時間帯を紹介するのでぜひ参考にしてみてください。

日勤の場合

時給

老人ホームの時給は以下の通りです。

平均給与：22万9,770円÷実労働時間数：167時間＝1,375円（時給）

参考：「令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果」厚生労働省

老人ホームの日勤のバイトにおける時給は1,375円です。 「マイナビキャリア」によれば、アルバイトの全国平均時給は1,230円です。

他産業と比較して、老人ホームのバイトは高時給である傾向があります。

勤務時間

勤務時間は、早番、日勤、遅番の3つに大別されています。 施設によって異なりますが、基本的な時間帯は以下の通りです。

早番：7時から16時
日勤：9時から18時
遅番：11時から20時

日勤のシフトでは、学校に通う時間帯と重なるため、学生アルバイトは学校が休みの日にしか勤務できません。 しかし、柔軟に対応してくれる職場では、学校の終了時間に合わせてシフトを組んでくれることもあります。

夜勤の場合

時給

「2023年介護施設夜勤実態調査結果」によると、夜勤の平均日給は6,365円です。

最高額は介護老人保健施設で12,900円であり、夜勤手当が高い職場では、月に10日の夜勤で10万円以上を稼ぐことができます。 また、介護現場には「夜勤専従」と呼ばれる夜勤専門の働き方も存在します。

学生であっても、日勤で経験を積んだり、資格を取得したりすれば、夜勤専従でも働くことが可能です。

勤務時間

夜勤の勤務時間は、主に以下の3つに分けられます。

2交替制の夜勤：16時から翌8時
3交替制の準夜勤：16時から翌1時
3交替制の夜勤：22時から翌8時

夜勤は、交替の頻度によって時間帯が変わるシフト制です。

夜勤バイトをする際は、学校の時間割と照らし合わせながら、勤務時間を決定する必要があります。

老人ホームバイトのメリット

老人ホームでアルバイトをするメリットは以下のとおりです。

• 高時給を得られる
• 学業との両立がしやすい
• 食事が提供される場合がある

ぜひ参考にしてみてください。

高時給を得られる

老人ホームのアルバイトは、他産業のアルバイトと比較して高時給です。

厚生労働省の「令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果」によると、介護職の平均時給は1,375円です。 一方で、「マイナビキャリア」によると、アルバイトの全国平均時給は1,230円です。

他産業と比較して、老人ホームのバイトは高時給である傾向があります。 夜勤に就けば、さらに収入を増やすことができるでしょう。

学業との両立がしやすい

介護職はシフト制であるため、学業との両立が可能です！

休日は日勤で働くことができ、午前中で授業が終わる日は遅番や夜勤に就くこともできます。 長期休暇中は夜勤専従で働き、大きな収入を得ることができるでしょう。

学業との両立を望む方には、老人ホームでのアルバイトがおすすめです。

食事が提供される場合がある

介護現場では、利用者の食事に問題がないかを確認するために、職員に「検食」が提供されます。

検食用に一食分が用意されるため、職員はこれを朝食や夕食の代わりとすることもあります。 早番や遅番の際には、食費を節約することができるでしょう。 また、昼食も一食500円以内で職員に提供される職場もあります。

多くの施設では、利用者と同じメニューが職員にも提供されるため、食費が負担になりがちな学生にとってはありがたい制度です。

老人ホームバイトのデメリット

老人ホームバイトをするには、メリットだけでなくデメリットもあります。具体的には以下のとおりです。

• 生活リズムが整いにくい
• 勤務時間が長い

デメリットを知ったうえで求人を探してみてください。

生活リズムが整いにくい

老人ホームの勤務形態はシフト制ですので、生活リズムを整えにくいという問題があります。帰宅時間が不規則になり、食事や就寝時間が変動することもあるでしょう。

日中働いている友人や家族とのプライベートな時間が合わなくなる可能性も考えられます。ただし、学生であれば時間帯を固定してくれる職場も存在します。

アルバイトを始める前に、募集要項を確認することをおすすめします。

勤務時間が長い

夜勤を行うと、勤務時間が長くなる傾向にあります！

一般的なアルバイトや日勤では、勤務時間は8時間程度ですが、16時間夜勤を実施する施設では、夕方16時から翌朝9時まで勤務することになります。1日で2日分の労働をするため、拘束時間が長いと感じることがあります。

16時間夜勤がある施設でアルバイトをする際は、長い拘束時間について理解しておくことが重要です。

学生が老人ホームバイトを始める前の心構え

介護現場はどの職場も人手不足が続いている状態です。また介護は高齢者の命を預かるので、以下の心構えを持っておく必要があります。

• 仕事が忙しいこともある
• ときには心ないことを言われる
• 責任を持って仕事をする

介護職を始める前に心構えを知っておくことで、入社後のギャップを少なくできます。

仕事が忙しいこともある

介護現場では、慢性的な人手不足に直面しています。その結果、仕事量が多く、忙しい職場が少なくありません。

施設によっては、1日に20人以上の入浴介助や10人以上のオムツ交換を行うこともあります。学生はこれらのサポートを行う必要があるため、疲労が蓄積することも考えられます。

面接時には、利用者の人数や仕事内容について詳しく確認することが大切です。

時には心ないことを言われることもある

高齢者のケアを行う際には、時に厳しい言葉を投げかけられることがあります。自分が良かれと思って行った声掛けやケアが、高齢者にとっては不快で、「ふざけるな」「バカ野郎」といった言葉を受けることもあります。

経験が浅いと、これらの言葉を真に受けてしまい、傷つくことも少なくありません。高齢者とのコミュニケーションでは、予期せぬ反応に遭遇することを理解しておくことが求められます。

落ち込んだ時は、信頼できる職員に相談することも有効な対処法です。

責任を持って仕事をする

介護職では、利用者の命に関わるケースも発生しますので、責任を持って業務に取り組む必要があります。特に食事介助や食事形態には注意が必要です。例えば、トロミが必要な利用者に通常食を提供してしまうと、誤嚥や窒息のリスクが生じます。

食事形態の誤りは最悪の場合、命に関わる事態を招くこともありますので、業務に不安がある場合は、すぐに職員に相談しましょう。

単に稼げるからといって、軽い気持ちで仕事に臨むのは危険です。

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