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【ダブルライセンス】理学療法士と介護福祉士の取得方法とメリット

介護業界の一線で活躍する作業療法士と介護福祉士。それぞれケアやリハビリのプロとして介護の世界での需要が高く、今後も注目の資格です。そんな作業療法士と介護福祉士のダブルライセンスを取得する人も年々増加傾向にあります。

ダブルライセンス取得のメリットはどんなものがあるのでしょうか?

今回では、気になる方のためにメリットを解説するとともに、ダブルライセンス取得方法や取得後のおすすめ職場を紹介していきます。

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目次

それぞれの資格の特徴

介護業界で大きな活躍を見せる「作業療法士」と「介護福祉士」ですが、それぞれの業務や特徴は異なります。

2つの資格のそれぞれの特徴を以下で解説していきます。

作業療法士

病気などで身体を動かすことに障がいがあり、日常生活を送ることが困難な人を対象に「作業」を通じたリハビリ活動をサポートするのが作業療法士です。

理学療法士とよく間違えられることがある資格のひとつですが、理学療法士とはリハビリのアプローチ方法が異なります。

いずれにしても「リハビリのプロ」として働けるのが「作業療法士」という資格です。

介護福祉士

介護福祉士は、高齢者特有の疾患や症状を理解しながら、一人ひとりに寄り添った介護ケアを提供する「介護のプロ」です。

高齢者や疾患、精神上の障がいがあり、日常生活を送ることが困難な方を対象に、生活がスムーズに送れるようサポートするのが介護福祉士の役割です。

一方的に生活の援助をするのではなく、その人の機能が衰えないようサポートする「自立支援」を視野に入れた介護ケアも行います。

資格取得方法

ダブルライセンスを目指す上で確認しておきたいのはそれぞれの資格取得方法です。

  • 作業療法士
  • 介護福祉士

各国家資格の取得方法を以下で解説していきます。

作業療法士

作業療法士になるためには国家試験に合格する必要があります。

国家試験は年に1度行われ、試験を受けるための条件もクリアしていなければなりません。

試験を受けるための条件は以下です。

  • 作業療法学科など養成課程のある大学や短大で受験資格を得る
  • 都道府県知事指定の作業療法士養成施設で3年以上通学し受験資格を得る

いずれにしても国家試験を受けたい場合には、作業療法士の学校に3~4年通う必要があります。

介護福祉士

介護福祉士も資格を得るためには国家試験に合格することが必須です。介護福祉士の国家試験を受けるのにも条件が設けられています。

国家試験受験のための条件は以下になります。

  • 介護福祉士養成校に通う(高校・専門学校等)
  • 実務者研修資格取得+実務経験3年以上
  • 介護職員基礎研修・喀痰吸引等研修+実務経験3年以上

実務経験が3年以上あっても必要研修を受けていなければ受験をすることはできません。

介護福祉士の国家試験受験者の多くは実務者研修+実務経験3年のルートを選んでいます。

ダブルライセンス取得方法

ダブルライセンスを取得する方法はさまざまですが、作業療法士と介護福祉士のどちらを先に取得するかでも大きく方法が異なります。

そこで、ここからはダブルライセンスの取得方法を2種類にわけて説明していきます。

作業療法士資格を先に取得する場合

作業療法士資格を取得した後、作業療法士として働きながら介護福祉士資格を取りたい場合は、介護福祉士の養成学校に通うことが近道でしょう。

ただし、専門学校などであれば平日の日中をほとんど学習に使うことになるため、作業療法士としてフルで働くことは難しくなります。

一旦、作業療法士としての仕事を辞めた上なら介護施設で介護職員として働きながら介護福祉士を目指すこともおすすめです。

介護福祉士資格を先に取得する場合

介護福祉士資格の後に作業療法士資格を取得したい場合は、作業療法士の養成学校に通う必要があります。

作業療法士の国家試験を受験する条件として、3~4年の大学や専門学校で必要なカリキュラムを受けることが必須だからです。

介護の仕事を続けながら学校に通学することも可能ですが、作業療法士養成校のカリキュラムをハードに感じる人が多いのも現実。

通学しながら介護の仕事をしたい場合は、勉強に集中できるよう時間の融通が利くパートタイマーやアルバイト程度に抑えることがおすすめです。また、最短でダブルライセンスを取得する方法は、介護福祉士の資格所得ができる高校に通い、その後作業療法士の大学や短大に入学することです。

短期間で2つの受験資格を得ることができ、作業療法士の学校卒業時には国家試験に合格していればダブルライセンスを獲得できます。

ダブルライセンス取得のメリット

作業療法士と介護福祉士のダブルライセンスと取得するメリットは多数あります。ダブルライセンス取得を目指す上で、そのメリットはしっかりと把握しておきたいところ。

そこで、個々からはダブルライセンス取得のメリットを3つ紹介していきます。

介護リハビリ両面の知識を深めることができる

介護とリハビリは、全く別のものに思う方もいるかもしれませんが、介護サービスを提供する上で被る部分もあります。例えば「自立支援」を行う上では、介護ケアとリハビリの両面が必要となります。

入居者本人と上手くコミュニケーションを取りながら本人のできる部分とできない部分をサポートするのが介護ケア、リハビリは生活の質向上を目的とし入居者の心身の機能訓練に直接関わりサポートします。

アプローチ方法は違えど、最終的に目指す「生活の質向上」の目標は作業療法士も介護福祉士も一緒。

両方の専門知識を持つことでよりスムーズな入居者の支援ができるようになります。

昇進しやすい

ダブルライセンスを持っていることで、両方の資格手当がつく可能性は低いものの、就職後の昇進には繋がりやすい可能性があります。

特に作業療法士資格を持つスタッフが介護福祉士資格を持っていることは両方の専門知識を有することであり、昇進の理由に説得力を持たせます。

確かに資格だけで昇進できるほど甘くはありませんが、ダブルライセンスの知識を活かしてしっかりと経験を積めば管理者などを任される日もそんなに遠くはありません。

就職しやすい

ダブルライセンスを取得していることで就職の際のアピールポイントになる可能性が高いです。特に介護施設では、介護福祉士や作業療法士の需要が高く、どちらの知識も持っていることで採用したい施設は実際に多いです。

ダブルライセンスを取得している場合は、作業療法士としての仕事をすることが多いのが現状。その場合でも介護福祉士としての知識を持っていることは介護施設で働く上では有効です。

介護ケアのことをより深く知る作業療法士を介護施設は積極的に求めます。

ダブルライセンス取得後のおすすめな職場

せっかくダブルライセンスを取得したならそれをより活かせる職場に就職したいものですよね。「作業療法士」と「介護福祉士」のダブルライセンスであれば、おすすめなのが介護施設です。

介護業界の中でも特にダブルライセンスの需要が高く、比較的好条件で仕事ができる職場を紹介していきます。

介護老人保健施設

利用者の在宅復帰を目的としている介護老人保健施設で介護福祉士はもちろんのこと、作業療法士の需要が高いのが特徴です。

特に介護老人保健施設は、在宅復帰するための「自立支援」を積極的に行っているため、就職すればダブルライセンス知識を活用できるメリットがあります。

施設によってはひとりの利用者と深く関わる時間も多い可能性が高いため、介護ケアの知識を活かしたリハビリを実践することができるでしょう。

デイサービス

デイサービスも作業療法士の需要が高い介護サービスです。

デイサービスでは、同じ空間のなかにいる他職種同士が連携しながら、介護サービスを提供するのが特徴です。そのため、作業療法士として就職しても実際には介護の手伝いをすることも多く、そんな時にダブルライセンスの知識が役に立ちます。

介護ケアとリハビリの両方の知識を活用できる場所としてデイサービスの就職もおすすめです。

ダブルライセンスのメリットを上手く活かそう!

作業療法士と介護福祉士のダブルライセンス取得のメリットはたくさんあります。リハビリと介護ケアは全く違うようで似た部分もあるため、両方の知識を得ることは介護施設で働く上で有効です。

「ダブルライセンス取得を少し考えていた」と言う方は、記事のメリットを参考に是非取得を積極的に目指してほしいと思います。

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